パリ20区,僕たちのクラス
2010年 10月 17日
この映画を観た多くの人がレビューに記してる,ドキュメンタリーのような映画だった。出演している生徒たちや教師,保護者など,出演している役者たちがあまりにも自然体だったからだ。学園ドラマとは言わずとも,あるクラスの日々の授業風景,学校生活を映し出しています。
授業中,教師と生徒たちの対話を通した交流から色々な出来事が起こります。1年間のある教室の様子を映しています。
舞台の学校は優秀校というにはほど遠く,根っからのフランス人はいません。移民の子供たちやろくにフランス語を話せず,日々の会話もスラングの方が主だったりする。担任のフランソワ先生は冷静に授業を進め様とする中,生徒達は調子に乗りすぎでは?と思えんばかりの態度でのさばります。授業をしているようで授業になっていない。ならない。先生に対して口答えは日常茶飯事で,宿題をやってくる子は人数わずか。そして生徒同士の喧嘩も当たり前の様。こんな授業風景が実際にあるのかと思うと。先生を気の毒に感じるんですが、そんな環境で育つ生徒達が本当に可哀想なんだと気づかされる。
教室での担任のフランソワと生徒とのやりとりは熱く,日々真剣そのものなのだ。同時に,堂々と先生に向かって反論する中学生には本当に驚かされる。フランソワ先生以外の教師たちも真剣に子どもたちのことで論議し,教師という職業への愛情と誇りが感じられるし,自分の人生も大切にしている姿がとても気持ちがいい。
個人的には色々な場面で会議が行われていて,生徒指導の問題と同レベルで職場のコーヒーの値上げ問題が真剣に議論なされていたのは可笑しかった。
なんかしっくりこない文章なので,もう少し整理しよう(==)
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