「教育問題」「美術教科指導」等駄文であれこれ感じたことを綴ってます。


by hakusuke
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私の中の自由な美術

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 2月15日発売なのですが,先行発売ということで学び研の会場で購入してしまいました。段ボール箱から出される書籍。『語るべ食堂』のあの場所で購入した方は理解できたはずだろうが,書籍全体ひんやりしていたことが,気温の低い会場だったことを物語っていたと思います。でもですね,不思議なことに大会期間中は,さ程寒くなかったんだなぁ。



 
 早速購入して,夜と朝っぱらホテルで読み終えました。ざっとではあるが大方読むことができました。対話による鑑賞の本質をついている書籍だと感じたし,子どもの視点,物や作品を見る捉え方に気付かされる1冊だとも感じました。作品と向き合った時,見方は一つではない。つまり多様にあることに気付き,物語を想像して話をする。
 では一昔前の美術の鑑賞は,どのようなものだったろうか。書籍では尾形光琳の『燕子花図』を例にあげ,「図をみて,どの感想が正しいか,次の中から選びなさい」といった指導方法例の時代持ったことに触れている。しかし,これでは作品を見なさいといった押し付けであって,ある意味一方的な見方になってしまう。あくまで理想的な見方であり,色々な角度から気付かせていくことが必要になるといったことである。

 学び研@東北・秋田大会に関心のあった方は,早めに手に取って読んでほしい。もちろん,『対話による鑑賞』がわからない,感心のある方はもちろんのことです。なお,対話による鑑賞方法の進め方

 従来の『鑑賞』は答えが大方決まっていた。作品をじっくり見ることで,こんなに多様な見方にきづくぞ。といった,対話が鑑賞の魅力が記されている。
 対話の鑑賞指導をした時は,よほどのことがない限り,クラスの生徒の数名程度は「いろんな意見が聞けて楽しかった」と記している。これらの言葉を聞くために,授業で生徒たちに紹介する作品や発問は吟味して取り組みたいと私は考えています。もう一度自分の,授業づくりを見直すのに,大切だと感じた。

 なんといっても,ところどころに印刷されている作品もきれいです。ここに紹介されている「作品面白いな」と感じてページめっくっていたら,最近授業で取り扱ったデュシャンの『泉』が!


 私は『モナリザは怒っている』を同時に読み直すつとさらに,作品を見ることの楽しさに気付かされると感じた。あとで,ブックログにも書籍カラーでアップされるだろう。その時に書籍画像ははります。

 2冊目の本に上の先生にサインをしてもらう。『夢をなくさず 夢におぼれず』この言葉を受け止め,日々精進。精進。
 

 <以下,書籍紹介文>
対話による美術鑑賞」の重要性にいちはやく注目し、教育現場への応用と普及あに取り組んできた著者が、子どもたちの豊かな目を通して、美術鑑賞の本当の魅力を紹介。インターネット社会がもたらす視覚情報の氾濫に警鐘を鳴らし、想像力という「生きる力」で、美術の自由な世界をふたたび取り戻すための一冊です。

子どもに見えておとなに見えないもの…
美術の自由な世界を失わないために


  序章 アートはあなたの心を映す鏡
  1章 私たちの絵の見方
  2章 なぜ私たちは見る力がないのか
  3章 子どもの絵の見方
  4章 見る人がいなければアートは存在しない
  5章 絵の中に入ってみよう
  6章 注意深く見ると見えてくるもの
  終章 私たちにとって美術鑑賞とは何か



hakusukeは学び研@秋田に参加してました! 
私の中の自由な美術_a0074653_23485188.jpg
by hakusuke | 2011-02-14 22:43 | 本-美術