つまづきから策を考える~小刀~
2011年 09月 18日
1年生のバターナイフづくり
木を削るといった行為は新鮮な感覚を抱いていました。しかし、小刀の使用経験者は、学年の中で1名でした。小刀。刃物をみると、目をランランさせる生徒がいます。個々の生徒が小刀を手に取る前に、大型テレビに映した画像で取り扱い方について説明をしました。パワーポイントを用いた、至って簡単に作った資料でしたが、生徒たちは大きな画像とチェック項目から「わかった」と納得していました。
週1回の授業なので、繰り返し同じ画像で確認しています。本時の目標を確認して、小刀をグループに配布して、「削ってみせてー」で、ざっと生徒たちの取り扱いを確認します。
「わかった!」とはいっているものの、楽な方に気が向いてしまったり、自己流で削る生徒も見られます。50分気を抜かず、アンテナを張り巡らせています。時に、「おーい。○○、そんな切り方教えた?」「手先が危ないよ。」等声をかける。生徒には、「先生どこに目があるの?」と質問されました。いや、全神経張り巡らせているのだけど・・・。
ちょうど今裁断、削る段階です。本当に教室のいたるところに目をつけたいです。落ち着けない50分です。
説明はしていたものの、小刀に慣れていないことあり、手を切る生徒が4名。
「(先生)切ったー」「(==)ん?どれ?どこ?指押さえるよ。ちょっと水かけるよ。しみるよ。」で止血。
<切った生徒の共通点>
①刃先を見ていない。②無理に削る。③説明を聞いていない。
共通している背景は、刃先を見ていれば、切る!と気づくだろうに・・・。無心というか、がむしゃらに制作をしようとします。一生懸命すぎて、逆に刃物で切断していることの気の緩みもあるのでしょう。説明して理解したことを忘れています。ある程度刃物の取り扱いに慣れてきたら、要注意です。
無理に削る。時間がそうさせてしまうのか。無心に彫る生徒と共通する危険行為です。50分という時間、残り◎時間でつくるといった焦りから、どんどん削ろうとする。時に幹があって硬い部分でもぐいぐいと削ろうとします。「あ!」と思ったときは、「切ったー」につながってしまいます。
説明を聞いていない。これは他の授業でも同じなのでしょうが、繰り返し。繰り返し。です。
危機管理の面からも、きちんと説明を理解する生徒に育てねばいけないと感じた。特に③なんぞ・・・私自身の問題じゃないか?と反省です。