誰でもうまくいく!普段の楽しい社会科授業のつくり方
2012年 01月 05日
長瀬先生はまだ30歳になったばかりの若手の教師です。私は新刊から目を通してもいるし、特に「○○術」といった内容は新任に読んでもらいたい、目を通して欲しい内容ばかりです。全国あちこちで、大学の先生をはじめ組合所属の方たちが主催者として、『新任の先生講座』や『教員になるには』といった企画はあります。しかし、学校という現場で、大学生、新任教師たちと交流を大切にしている方は知りません。特に中学校の先生で自ら運営に関わる先生は、珍しいと思います。そして、すばらしいと思います。
では、どのような内容なのか?
授業の組み立て方がわかりやすい。
授業のルールとは。
授業で児童・生徒たちの興味・関心を引き出すための仕掛け。
児童・生徒への共感的理解。そしてフォローの方法。
笑顔で温かい授業をつくる。
拡大提示であったり、ICT機器の有効活用であったり。
どんな仕掛けで探究心を育てるのか。
教員になり5年目研修を終えた方たちにはもしかしたら、物足りない内容かもしれません。私自身は、初任者研修、そして現在の勤務先での校内研修等、そして著名な先生方の授業実践を元にした書籍や講演内容から、長瀬先生の言い分は非常によくわかりました。
若手の先生。特に教壇に立ったばかりで右往左往している方たちに読んで欲しいと感じました。新任研修で、これらの内容を丁寧に校内での研修で重点的に指導される方もいるでしょう。逆に、校内職員の年齢も30代が少なく、職員室の年齢構成に偏りのある学校初任地だったならば、これだけの内容を校内で学ぶ機会はあるだろうか?と感じました。だからこそ、この本から『授業術』を盗み取って欲しいと感じました。言葉は悪いけれど、社会科として書かれている内容ではありますが、どの教科にも共通していることが網羅されています。内容から自分の授業づくりの一環として学び取るのべきだと思いました。
蛇足になりますが、私自身は社会嫌いではありません。美術を教えていなければ、社会の教員になりたかったくらいです。社会に限らず、探究心を持たせる授業づくりが、児童・生徒たちの学習意欲を高め、楽しいといわれる授業になるのだと思います。
冒頭に社会は不人気な教科と聞いてそうだったのかとがっかり。2007年のベネッセの資料によると図画工作が人気教科らしい。2007年というと『頑張れ図工の時間』が全国で動いていた頃です。来週から3学期の授業がはじまります。授業をみなおしして、取り組んで生きたいと思いました。
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