マンガ題材~動きを表す絵~
2013年 01月 13日
2年生の冬休み課題を回収、そして掲示の準備をしました。来週には、美術室、廊下に掲示を終えます。
この課題では、次の項目を伝えました。
・表情を入れた絵で描く。
・動きを入れた絵で描く。
・オノマトペを効果的に描く。
・デフォルメを効果的に取り入れてもよい。
・枠からはみ出してもよい。
・背景も効果的に入れる。
と記しているものの、生徒たちはやはり「上手い!」「クオリティー高けぇええ!」で見てしまう。憧れるといった点では悪いことではないけれど、あえてこの観点を取り入れて描いた作品にシールで評価を示しました。展示だけでも良かったのでしょうが、どのような視点で鑑賞するとよいのか生徒たちに、気付かせたいと思いました。
この課題のよい点・課題になる点について自分なりの反省です。
よい点は、描かせたい場所、表情など条件を示さなかったことです。そのため、表情に関しては、(自分にとって大事なものを壊されて)怒っていたり、(お年玉をもらって)にんまりと笑っていたり、脱力して魂が抜けたような絵を描いたりしている生徒もいました。「普段読んでいるマンガだったり、好きなマンガ家の描き方を参考にして描いてきていいよ」とは伝えていたものの、自分なりの工夫で描いていたように感じました。
また、指定した場所の設定を行わなかったので、風景を自分なりに描いて伝わりやすい絵にしている生徒も見られました。今回の目標は「伝える」というキーワードもありました。
課題は、背景の描き方でしょう。人物を描くことでいっぱいで、背景を効果的に描いていた生徒は限られていました。描いていたとしても、人物と背景とのバランスがいまいちの作品がちらほら。今後、描かせるならば、背景を選ばせ模写というか丁寧に描く。動きのある絵を描いてみる。といった取り組みも、検討事項に加えたいです。
決して上手い・下手で評価した項目ではありませんが、体つきのバランスがいまひとつの作品もみられました。つまりは、人物の描写をさせる題材が私の授業には欠けているのだということにきづかされたわけです。
また、授業でかじる程度にしか行わなかったからでしょうか。オノマトペを効果的に使った作品は少なかったように感じました。無理に使えといっているわけではないから、少なかったのかもしれません。
いずれにせよ、表情は描けるものの体を描くことが難しいと伝えていた生徒がいたことは確かです。人物クロッキーが不足しているのでしょう。今後物を見て描く活動も適時に取り入れて生きたいです。