工芸の魅力〜市民講座に出向いて〜
2013年 08月 10日
工芸の魅力と題された内容で、前半は工芸の歴史について、非常に丁寧な解説で紹介されていた。特に美術教員だけの集まりではなく、一市民を対象にしている内容だったので、わかりやすい紹介だったと思う。
私的なことではあるが、小澤先生も好きだと話していた、国立近代美術館の工芸館。工芸館はいい。静かでゆったりと時間が流れる。同時に私は学生時代にどっぷり浸ることができるので最高のロケーションでもある。
後半は、日本の工芸作品であったり、浮世絵を直接触れての作品鑑賞も行われた。江戸切り子であったり、板谷かえでの置物、高校生の制作したマグカップ、藍染め作品等直に触れながら、工芸の魅力を体感することができた。私は十文字和紙って初めて見た和紙だ。
そして、額縁に入れていない浮世絵の作品も見ることもできた。紙面上に見られる版の凹凸であったり、細やかな表現、色使いをみることができて感謝したい。これは美術館ではできないことです。先週出向いた三菱での浮世絵もよかったが、間近で見る鈴木春信も、なんともはや。素敵だ。
作品を見るということで、作品を見ることへの楽しさにもつながる。講義だけではなく、直に触れる時間をたっぷりと堪能させていただいた。また、持参された古い書籍にも、アンテナピーンとなった本があったので古書検索して探したい。
8月15日魁新聞の朝刊に掲載されていたそうな。(ブランカさんのブログ)
いずれにせよ、地域があっての工芸(作品)であったり、地域から発信する美術教育のあり方について熱く、熱く講演していただいた。
私の課題は地域を生かした題材開発に着手していないことだ。今後,何らかの形で地域を見つめる題材開発を行い取り組みたい。地域あってこその学校なのに・・・。本当、これが今の自分の課題だと思う。