「教育問題」「美術教科指導」等駄文であれこれ感じたことを綴ってます。


by hakusuke
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文字のデザインその後

 数日前にレタリング指導についてエントリーしました。レタリングってそもそも何を考えさせたいのでしょう?レタリングを通して,何を身に付けさせたいのでしょう?

 文字を上手く描けたから〇そんなアホな。そんな授業だったら、生徒はかわいそうだ。実際,自分が中学生時も、15cmの正方形にきっちりかっちり書体は書いたし描けた。はい。描けた。自分の名前(苗字)もゴシック体で描いた。ひねくれ者の私は「これが何に役に立つのでしょう?」と,露骨に,当時の美術教師に向かって質問した。で、答えは「課題だからです」って言われたような・・・?記憶。今思い出しても腑に落ちない。

 当時の私は、両親にAppleのパフォーマだったはずだが日頃使える状況下にあった。文字を打って遊びながら、レタリングしなくたって書かなくてもいいじゃない?って思いはじめていた頃だ。だから、美術教員泣かせというか、嫌みな生徒として、質問をしていたのかもしれない。

 どのような学習を展開したら、生徒は文字の魅力に気付けるだろう?文字なんぞ生徒たちは,至る所で見ている。文字を見ないということはない。

 絵文字でもいいのだけど、個人的に題材として取り組むことに飽きた。飽きたと言うほど実践を重ねているわけではないが、教える側が魅力を感じていないのに,教えるってことに気が引ける。 
 何かに自分の名前を描く。確かにきれいに書ければ美しい。見た目もきれいに描けていることで美しく、落ち着いた授業なのだと理解できるだろう。でも、何を身に付けさせたいのか,この丁寧に描けたからこうなるんだよといった説明が、生徒に返せないと思う。辛うじて「書体としてきれい」「美しい」とは言えるかもしれないが、あくまで主観だろう。極端な話を記すのであれば、生徒の中には、鉄道フォントが美しいと感じたり、顔文字が美しいと思う生徒だっているかもしれない。過去の自分の繰り返しだ。

 そんなこともあって、明朝体・ゴシック体を学習し描かせる意図が、今の私には理解できない。

 CDジャケのデザインも取り組んでみたこともある。CDを購入する生徒は減っているし、今のご時世。生徒たちはCD買いませんよね。ダウンロードだ。

 難しい・・・。

 
by hakusuke | 2014-08-17 22:59