「教育問題」「美術教科指導」等駄文であれこれ感じたことを綴ってます。


by hakusuke
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表現すること

 本日,文化祭までの出番まち時間がありすぎて,近場の本屋に出向く。本日は,まず購入しない(することがない)であろう,教室ツーウェイ発売日。特集内容からして,今後購入することがないであろう。何が私に憤りを考えさせるのか,蛍光ペンもちながら,指導内容での疑問に色分けして,読んでいた。

「k線カタツムリの線」酒井式の基本描画方法。
根本的に,子どもに表現させたいことが私が指導したい内容と正反対だと,冷静に読んでりかいできた。今後の自分の指導方法を見つめ直す上で,メモを記す。
1,題材選定ついて
 動物描かせたいならば,私は教室に持参する。持ってこられないならば,あえて題材として使わない。それこそ観察力を養わせる上で大事にしたい。蛇だって,生き物だ。あの,体の表面のベタベタした雰囲気や,混色しても出せないような色,あの小さな目玉。生き物はじっくり観察しなければ,描くのは難しい。イラストレーション程度なら描けるが,美術指導者でもある私も描けない。

2,吟味された発問について
 この画像見ても分かると思うが,レントゲン描法で描くことが好まれていない。いいのでは?スケルトンに描いても。雑誌に掲載されている言葉を引用するならば,「交わりを描くときには,必ず右のように描くのですよ」これは,子どもの表現殺してしまわないか?蛇だって,水につかっていると,スケルトンになってしまうもんよ。

3,描画方法
 なんで描写するときに,描く条件つけなくてはいけないの?デザイン表現なら,条件は必要だが描画表現だからこそ,多種多様な表現あっていいのでは?ちなみに,この蛇の描きかたの条件は,カタツムリの線(長く続けられた線)で描くこと,できるだけ長いへびを描くこと,交わりは1回挑戦することだった。載せる気力ないので,模様を描くにはじまり完成作品が掲載されていたが,長すぎるぞ蛇!怪獣だ。(成田亨さん,ごめんなさい)妖怪だ。ギリシャ神話に出てくる大蛇だ!

4,線について
 この蛇の描き方ではないが,別ページで,線を消さない指導について取りあげられていた。スケッチ時,じっくり観察させる上で,あえて消しゴムを机からしまって描かせることもある。しかし,ドローイングでは違うだろう。多くの巨匠たちが,何度も何度も,一本の線を探す上で,真の線?を観察しながら探すだろう。私は真の線を探させる上で,「マティス」のドローイングを頻繁に用いる。「マティスは、油絵の作品より一本の線を探すために何度も消しては描き消しては描きしているドローイングが残っている。ささっと描いているように見える絵もこういう過程があってできあがって作品になった。」などと説明すると,過去に指導した中学生たちは,「そうなのか!」と感心して,紙が破れるぐらいまで観察して描いた生徒もいた。逆に「真の線が探せない!」と,とてつもなく悩む生徒もいた。描画できないぐらい,観察して描くことの大切なことや難しいこと等理解させてもいいのではないか?あとで,描けるように助言して励ましてあげればいいのだし。

5,保護者の反応
 確かに評価をよくつけて,嫌な顔をする保護者はいないだろう。努力事項を,教師が支援して,できたになればようのでは?私は,文章表現,美術的表現が苦手な生徒もいて良いと思う。別の教科で,得意分野を大いに発揮して欲しい。「Aさんは美術の表現すごいね。でも数学の確率・統計は苦手なのね。」私かい!!だから,正答に評価するべきだ。それこそ,説明責任だと思う。


 その他,読めば読むほど考えることが出てきたことと,何故か私が住む宮城県の小学校教諭が随分と投稿されていることに,がっかり・・・。しかも近場の小学校教諭が投稿されていた。きっと審査会であっていたのかもしれない。
 結局自分とは,相反する指導内容で,職員室内で読んでいなければ,酒瓶たたきつけていたかもしれない。あまりにも考えてしまうことがありすぎて途中で1枚破ってしまい,隣席教師が?????としていた。
 まぁ,一つの指導方法として,頭の片隅に入れておこう。 
by hakusuke | 2006-07-15 22:31 | 指導観?