「教育問題」「美術教科指導」等駄文であれこれ感じたことを綴ってます。


by hakusuke
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

少し自分の専門分野魂

 私は元々教壇に立ちたかったわけではない。ブログに目を通してくださっている方は,またかと思うだろうが,私の専門は織りである。大学時代に,織物を本格的にはじめたのは3年後半だ。織物を習うべく,京都で2年生活していた。9日の新聞番組欄見ていたら,昔制作過程を見せていただいたり,話をしたことのある2人の先生がテレビ放映されていた。どちらもNHK番組だった。
 一人は伊豆蔵昭彦先生である。伊豆蔵先生は,どちらかと言えば,私の専門である織りより,染めの分野に明るい方である。しかし,古代織りの研究もされている,非常に探求心旺盛なかたである。仙台でも,3年前に県民ギャラリーで,数多くの作品を発表していた。仙台ではもしかしたら,馴染みのない方かも知れない。
 伊豆蔵先生のテーマは「命」である。染める素材ひとつとっても,「木の生命の色」,「コチニールの生命の色」と話をする。本日朝見ていたテレビ番組でも,小学生相手に,「命の色」を伝えていた。美術の授業で,生命観を伝えるこういった授業を,いつかしてみたいと感じた。ちなみに,私は,まだ藍染めしか,自分の専門分野を教えておりません。すまんねぇ。


 続いて見た番組は,上原美智子先生が出演した番組。どちらかと言えば,私の当時の専門分野は,上原先生のような,いかに薄い・軽い織物が織れないか?がテーマであった。京都の思文閣ギャラリーで個展をされていたときに,直接鑑賞して,本当に感激した。
 久々にテレビで先生を拝見したが,随分とお年を召されたなぁと感じた。しかし,あの羽衣のような織物。いわゆるあげすは織り言うのだが,根気強く制作する姿には,敬意を払いたいと感じた。上原先生のテーマは薄物でもあるが,やはりお蚕さまを育てる,糸を自分で取る姿から,一部「命」がテーマでもあるなぁと,ぼんやり感じてみていた。

 目下面接対策で,自分の専門を生かすには?単純に「色彩」「立体表現」といったイメージが先行していたが,「生命」を教えられるなーんて言いきれたら,すごい指導力だろうなぁと感じながら,現実逃避していました。でも,いつかは自分の専門分野,何かし授業で取り扱いますよ!

伊豆蔵昭彦先生が出演した番組:課外授業ようこそ先輩

上原美智子先生が出演した番組ETV特集 上原美智子の世界
by hakusuke | 2006-09-10 00:53 | 自分のこと