「教育問題」「美術教科指導」等駄文であれこれ感じたことを綴ってます。


by hakusuke
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「眼のある風景」との出会い

 自分とは~今の気持ちを伝えよう~といった題材名で,自分の内面を見つめる表現に取り組ませております。
 初課題説明をした本日の学級は,指導した提示する資料も少なく,生徒達を混乱させてしまった。私は過去の勤務校種もあって,高校生に提示できる資料が少なく,本年度の美術履修の生徒達。いいわけです。ははは・・・申し訳ない!
「眼のある風景」との出会い_a0074653_228984.jpg

 さて,本日指導した学級は,他学級に比べて1時間進んでいた学級であり,靉光の話をした学級でもある。先週どうも,複数の生徒達に,「『眼のある風景』の絵が見たい」言うので,古本で落札した,書籍もって話をする。眼のある風景に関しては,「言葉では伝えられないなー」が多く,「うーん??」と考え込んでいた。いや,わからなくていい。
 
 放課後,教官室でコーヒー飲んでいたら,部員がやってきた。「もう一回,眼のある風景見せて欲しいっすけど・・・なんかはまったんすけど。」と言っていた。まぁ,彼好みの作風かもしれない。「修学旅行行く前に,この作品は目に焼き付けとなされ」と私。



 私にとって眼のある風景とは,高校生の時だ。あえてその年だけは,仙台の予備校の講習会ではなく,東京の予備校講習会通いで描いていた。今思えば,スランプ時代だったのだろう。周囲の作品みれば,自分が井の中の蛙だったことに気づく。圧倒的に仙台と違う。「うわー追いつくか?絵が描けないよーどーしよー」時代です。学級担任には,「お前絵ーかけねーなー学科悪いしなー」と予備校行く直前まで,懇々と指導受けた某女子高生でした。

 フラリと入館した竹橋の近代美術館。ある日授業放棄して都内フラフラ。目の前にあった,『眼のある風景』ただただ,1時間は観ていただろう。両親には悪いが,数日予備校通い放棄した。すまんねー高い授業料支払ってくれたのに・・・

 高校生活がはじまって,やはり気になってしょうがない。予備校で描いてきた作品について指導受ける前に,眼のある風景について美術教師と,語りあった女子高生でした。年齢わかるだろうなぁ。ルーズソックス流行はじめた頃です。
 学期あけて高校の授業もはじまった。しかし,あの作品が気になってしょうがない。授業も放棄して,学割使って近代美術館へ出向く。大学進学後も,数回出向いて鑑賞にひたる。
 
 そういった作品鑑賞への思い出もあり,「では,『眼のある風景』のよさについて,伝えてください」と言われると,高校生同様伝えられない。指導している高校生達が,「伝えたいけれど,伝えられないっす」といった意味が,私には漠然とながら理解できる。唯一言える言葉は,「傑作!」それだけです。
 画像資料探そうと,検索かけていたところ,これにヒットした!そして,なんと!宮城県美術館に巡回してくるんだなぁ。やはり,平成19年何かが違う。教採登載された年だ!とニヤリ。

国立近代美術館:2007年3月30日(金)-5月27日(日)
宮城県美術館  :2007年6月9日(土)-7月29日(日)
広島県立美術館:2007年8月10日(金)-10月8日(月・祝) 


話題をした日
by hakusuke | 2006-12-07 22:32 | 自分のこと