宮城県 公立高校推薦入試合格発表!
2007年 02月 07日
さて,宮城県の方はご存じであろうが,本年度から,宮城県立第二高等学校(男子校)で,女子生徒の受験枠が設けられるようになった。このような文章を書くと,県外の方には疑問を抱く方もいるかもしれない。
「公立高校なのに,別学なの?」
そう,県外の方が驚くぐらい,別学高校がが2~3年前は多かった。全国の公立学校における男女別学状況(98年県教委)の調べだと,1位:宮城県(27校),2位:群馬県(23校),3位:18校と,非常に多かったことがつかめるだろう。
この背景には,敗戦後仙台市にやってきた連合国軍総司令部(GHQ)の時代まで,タイムスリップしなくてはいけない。
GHQは,第1軍団を京都に本拠地,第9軍団を仙台に本拠地をおいた。仙台にGHQがやってきたらしいのだが,仙台の第9軍団は,比較的柔軟な対応をした。そのため,その当時にあった,県内の各地域にあった公立高校は別学高校で済んだ。しかし,時代が時代になってきて,昭和50年以降に開校した県立高校は全て共学高校が建てられるようになった。各地域の高校も別学として残ってはいたのだが,少子化による受験者が年々減少傾向にあることや,やはり時代の関係上,共学化がすすみつつある。
そういう勤務高校も,2年前に男女共学になった学校なので,現3年生は別学高校で1年だけ過ごしている。男子生徒は,昔ながら黒詰め襟制服姿である。女子は,別名宮城プリーツ(プリーツの数だが違うだけで,色は皆同じ紺のこと)姿である。そういう私も,宮城プリーツ3枚型を着用した者の一人である。
数年後までに,共学になる公立高校だが,いまだOB・OGから伝統維持を含め反対の意見はある。私も女子校出身者として,共学も面白いだろうけれど,別学だから楽しい?思い出もあれこれあるので,共学には一概に良いとも悪いとも言えない。勤務校の3年生と面接練習でも,生徒たちは「別学だから楽しかった」と,伝えてくる生徒も多かった。
しかし,時代に応じて,共学にしていかねばいけないのかなぁ。それはそれで大変なことだと実感する。校舎の構造や施設にしても,工事し直ししなくてはいけないし,職員,学校の雰囲気ががらりとかわってしまうのだから・・・。
それはともかく,本日晴れて,高校入学切符を受け取った県内の中学生たち!少しはお祝いされただろうか?おめでとう!!
☆県HPから 推薦入試状況