「教育問題」「美術教科指導」等駄文であれこれ感じたことを綴ってます。


by hakusuke
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わからない子の気持ち分かるなぁ・・・

 タイトルに記した「わからない子の気持ち分かるなぁ・・・」と、相変わらず、放課後指導教官から、本日の私の授業について、指導受けた助言である。

 専門教科を指導している者からすれば、「何で、こんなことわかんないの?」と思うことは多々あるはずだ。「わかる指導を行いなさい」と毎度毎度、指導は受けているものの、なかなか難しいものです。
本日は私が担任している学級の美術指導だったこともあり、生徒たちも気を許したのだろう。「うーん、わからないなー。うん。わからない!」と、ずばり生徒が発表してくれた。ある意味、救いと受け取ろう。

 本日の「わからないなー」消しゴムスケッチ。


 作品をアップするとイメージがつかみやすいのだろうが、学校においているので、指導内容を、文章で記します。
 



 前回消しゴムをスケッチさせた際、真上から観察して描く生徒が多かった。いわゆる2次元的なスケッチが、生徒約学級の2/3だった。あとの1/3は、3次元的な捉え方をしており、指導する以前から、陰影を描写していた生徒もいた。

 今回の指導目標として、全員3次元的な捉え方でスケッチができることを伝えた。それ故、また消しゴムスケッチを行う。「消しゴムに厚みをもたせるにはどうしたらよいかなぁ?」で、気づいた生徒に、黒板に描かせてみた。この時点で、「あぁ、わかった!」がちらりほらり。「たて・よこ・奥行きがどれくらいの距離なのか、目の物差しで測ってみよう!」と声がけする。
 しかし、○君「うーん、わからないかも?あれぇ?そうみえるかなぁ?」とウダウダ考える。最終的に、私○君の目線で、消しゴムの、たて・よこ・高さがわかりやすい角度を提示しながら、○君と共に観察してみた。「辛うじてわかったかなぁ・・・?」といった返答。「辛うじて・・・」では指導上×だと感じた。あえて個別に説明したけれど、○君同様、形がつかめない・自分には指導されたような見え方ではないと感じていた生徒もいたはずである。そんなことから、自分の指導内容・方法にに反省。



 美術の授業が終わり、他教科の指導を授業参観を行う。校内研修の一環です。ティームティーチングで進めている指導教官(数学)の授業、ついでに記すならば、我が学級の授業参観だった。
 私が参観に教室に入った時間は、後補充非常勤講師の方が、前回の復習を行い、導入時を進めていた。まぁ、簡単にまとめると、この非常勤講師さん。まぁ自分は専門科目だから、「加法法則の計算はこうするとよいですよ!楽だよ!」で、あっさり計算方法をまとめ説明していた。
 正直なところ、数学が不得手な私は、教師の「楽だよ!」の説明だけでは「なんでこうなるの?」と疑問を感じながら聞いていた。学級の生徒達は、誰も疑問を感じないで黙々問題といていたけれど、帰りの会時に、「数学の加法の法則難しかった」と発表していたグループもあった。

 給食時、学級の生徒たちに「今日の加法法則わかったかい?」と問いかけたところ、10名近くが、「なんであの式でよかったのかは、わからなかった」といった返答。私も数学不得手だから、彼らの言い分がわかる。


 放課後、私が指導したないように関して。初任研の指導教官(数学専門)から指導助言を受ける。指導教官は、美術が苦手らしい。「俺は、○が言っていた、(形の捉え方が)わからないの意味がなんとなくわかるなぁ・・・」とぼつり。


 専門教科を取り払い、生徒の頭はゼロだと捉えるべし。いかに、興味・関心を高めつつ、わかるといえる指導になるべく、教材の工夫や発問を工夫するなどして、「わかった!」が増えるようにしなくてはいけない。教えるプロとして、教材・教具の工夫であったり、発問に工夫をもたせるなどして、誰もが理解できる内容を指導しなくてはいけない。難しいけれど・・・。
by hakusuke | 2007-05-14 22:23 | 2009前自分の授業から