鳥獣戯画絵巻
2007年 10月 27日
今までならば、都内で開催している企画展など年に数回は出向くものの、今年は、勤務している学校の仕事に精一杯。都内で開催される美術情報にうとくなっている自分を恥じました。県内、近隣地区の美術館・博物館に出向くぐらいしか、時間に余裕がもてないことが、今の私の現状です。美術に携わっているのに、これでは×ですね。
11月3日~12月16日まで、新サントリー美術館開館記念のひとつとして、鳥獣戯画の展示会が開催されます。
「鳥獣戯画」好きな絵巻物の一つです。イラストレーションと関連させて鑑賞指導でも扱える題材であり、生徒達も「これが絵巻なの?」と動物たちのいきいきとした表情に驚きます。今年は鳥獣戯画鑑賞させる計画をもたなかったので、次年度におあずけです。
学生時代、選択美術の題材として、この鳥獣戯画を模写を試みたことがあります。なかなかあの動物たちの動きを線で描くことは容易ではありません。それ故、鳥羽僧上(正確には筆者はわかりません)の描写力は素晴らしいと言われているのかな?
さて、美術手帖11月号。漫画家のしり上がり寿氏と美術史家の山下祐二氏の対談からはじまり、動物の彫刻を制作されている三澤厚彦氏、高畑勲氏、山村浩二氏といったアニメーション作家たちが、この鳥獣戯画にたいする捉え方など紹介されていて面白い内容です。
学校の仕事ばかりにとらわれず、息抜きしに出向こうか?新サントリー美術館へ。
余談ですが、授業で扱うならば、京都老舗 便利堂この絵巻物シリーズはお薦めです。