モダンテクニック表現話題から
2008年 05月 11日
モダンテクニックとは・・・偶然にできる模様や絵の表情のこと
『モダンテクニック』とカタカナ交じりで,指導すると,生徒たちには小難しい表現?と思えるようです。実際難しい表現ではなく,生徒たちは美術の授業以前に,“あそび”を通して,授業以前に既習している表現だと私は感じます。ただ,それらの行為にカタカナ名称で,『モダンテクニック』なんて説明される,「はぁ?」となる生徒も多いです。
モダンテクニックに関することがエントリーされていて,どちらとも興味深く読ませてもらいました。
★梶岡先生ブログ
★山崎先生ブログ
★emuyumeさんHP(モダンテクニック恐るべし!!)
同時に,昨年,初任者研修の一環で某研究指定校に出張させていただいたときに写していた写真を保存していたことを思い出しました。
写真作品は,この出張先での授業実践内容です。この学校には,非常勤講師の先生が美術を指導していたため,専任の美術教諭はいませんでした。ワークシートが参考になるなぁ・・・と思い,撮影させていただいきました。指導内容は,モダンテクニックによる『喜怒哀楽』を表した作品です。生徒数100人以下の学校だったこともあり,展示された作品は少なかったですが,美術の教科実践は掲示されていた内容から参考になりました。
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モダンテクニックは,私は必修教科・選択教科で学ばせる内容なのか,毎年検討します。小学校でも学んでいる地域もあります。指導できる授業時数も限られているため,指導内容をかなり精選しています。同時に生徒たちが表現に生かしていけるよう,3年間の見通しをもつ必要が大切なります。
私は現勤務校で,1年選択教科で10名ほど指導しました。今思えば,「必修科目でで指導すれば,2年生60名のポスター指導でも表現に生かせたかも・・・・?」と年間指導計画の朱書きしながら考えています。
『春夏秋冬を表そう』といった題材名でで,数回モダンテクニック表現の実践をしてきました。しかし,この喜怒哀楽の題材を見て,何となく「指導内容を変えてみよう」と思えたのです。作品として見せなくとも,学年全員のモダンテクニック作品が一同に展示されたら迫力はあるだろうし,千差万別の表現がみることができて,非常に興味深い作品をみることができるでしょう。先に例を出している,モダンテクニックによる表現の『喜怒哀楽』10枚の作品でも,40パターンの表現が見られるのです!ワクワクしませんか?私だけ?
必修で指導しようか。必修で指導しようか,新学習指導要領では選択教科の指導がなくなるわけで・・・。うーん。もう少し題材内容を練ろう!教科指導にしても生徒指導にしても,答えがすぐかえってくると思うな。後々指導内容がかえってくる・生徒たちから答えとしてもどってくることに期待!急がば回れ。
指導主事訪問前にて,年間指導計画一部改訂版作成中。
☆「雪の色って?」←昨年のモダンテクニック指導中。選択美1年すまーん!
☆ブルーノ・ムナーリモダンテクニックを生かした表現が,書籍で紹介されている。
↓私がモダンテクニックを授業で説明すると,こんな事はなしをします。後日追記しますが・・・
フロッタージュ(こすりだし)・・・凹凸のあるものの上に,薄い紙を置いて凸凹を写し取る表現。
マーブリング(墨流し)・・・図画工作で実践されている学校も多いはず。マーブリングキットも安価で販売されていて,ポストカードづくりなどにも応用できる。
ドリッピング(吹き流し)・・・・ 紙の上に絵の具を垂らして,紙を傾けたり,絵の具を振り落とし手模様をつくること。梶岡先生のエントリー画像でご覧下さい。
バチック(はじき絵)・・・・クレヨンやろうのような油の含まれた描画材で線を描き,その上に水彩絵の具で彩色する。油と水ですから,クレヨンで描いた模様ははっきり表せます。
その他の表現として,スクラッチ,コラージュ,スパッタリング等まだまだあります。