「教育問題」「美術教科指導」等駄文であれこれ感じたことを綴ってます。


by hakusuke
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鑑賞指導用書籍

 私が読む書籍レビューの大半は,「平易だ,さくさく読める」と記していることが多い。生徒たちに解説するのに,難しい解説書の説明では通用しない。専門書も読み作品の解説にあたるのだけど,解説ばかりでは生徒たちの主体性は育たない。また,授業が窮屈な空間となってしまうだろう。このようなことから,平易に書かれている書籍の言葉を引用したり,提示する資料の見せ方を検討することは,大切だと思う。

 個人的に,東京美術のもっと知りたいシリーズは,簡潔に一人の作家の大事なところをおさえて記されているので好きだ。私は,読み終えた,私物書籍を教室に置いておくこともある。学級の生徒たちの中には,朝読書に美術に関する書籍を手に取っている生徒もいる。

日本美術101鑑賞ガイドブック
 先日,鑑賞資料をつくらねば!といったエントリーをした。ここ数ヶ月のうちに2冊刊行された書籍だ。特に, 『日本美術101鑑賞ガイドブック』 お薦め!と記した。理由は,西洋美術の解説書は,書店に出向くと数多く陳列されている。しかし,日本美術史を網羅している書籍は,あまり見たことはない。専門家でもなんでもないので,何故日本美術に関する書籍が少ないのか理由はわからない。

 美術資料集にも,日本美術作品が掲載されているものの,わずかな解説なので,美術に関心がある生徒には物足りと指摘された。選択美術3年生に,この鑑賞本を貸したところ,「面白いですね!」と話してくれた。元々,読解力のある生徒ではあるが,見開きで1作品だから短時間でも鑑賞に慣れ親しむことができるだろう。
 この書籍は1ページに1作品,年代を追って作品の紹介をしている。また,絵画以外に,庭園,工芸作品,そして書も美術の資料として解説をしている。本来ならば,鑑賞活動の一環として,通史で指導したい。しかし指導時間の関係上かなり作品を厳選して指導せねばいけないことが現状だ。

 個人的に,書写の鑑賞ページが面白い。生徒たちに解説はできないけれど,文字の面白さにはまっています。


美術室を改善していこう(仮案)
by hakusuke | 2008-11-24 07:28 | 自分のこと