つくること みること かんがえること:100本映画
2018-02-18T19:46:34+09:00
hakusuke
「教育問題」「美術教科指導」等駄文であれこれ感じたことを綴ってます。
Excite Blog
グレイテスト・ショーマン
http://hakusuke.exblog.jp/238340382/
2018-02-18T19:46:00+09:00
2018-02-18T19:46:34+09:00
2018-02-18T19:46:34+09:00
hakusuke
100本映画
が続いてましたが、久々にFOXの映画『グレイテスト・ショーマン』についてです。まだ、公開されたばかりなので以下はネタバレです。
ストーリーはよくある興行師の波瀾万丈の半生記である。実際モデルになった方がいるようで、映画では美談な描写であると言った記事を読んでいたが、まぁよしとしましょう。
主人公は仕立屋の家庭。早くに両親を亡くして,どん底から未来を切り開こうとしている。身分違いの恋。定職に就いて,子ども2人いるも、突然の解雇。
奥様は半ば駆け落ちだ。どん底からの身だから、成功したい!彼女の両親を見返してやりたい気持ちはふつふつと。
彼が思いついたのは、見せ物の世界。最初はだましてというか船を担保に,見世物小屋博物館を開館する。しかし、閑古鳥。娘たちの助言からショービジネスをもくろむ。ショーといっても、ある意味見世物小屋である。この見世物小屋で金を儲けている彼に対し、下品と思う人、成り上がりと思う人、社交界で受け入れていただくには、難しい。批判をくらうものの、怖いもの見たさやショーの面白さに客が集まりはじめる。
見世物になる対象の人たちは、世間では白い目で見られている方達だ。長身だったり、顔中毛むくじゃらだったり・・・。しかし、あの挿入歌にもなっている「This is me 」の通りなのだ。そんな白い目で見られている人たちでも、ショーによって光を浴びる場がある。自分をさらけ出しても,喝采を得られる場がある。
最後は、ちょっと予想していたような展開であった。しかし、映画館の大きな画面、大音量であの音楽とダンスを見ると泣けた。ちょっとミュージカルでもあるから、ダンスも見物だった。
映画のパンフを教室に置いておきましょう。
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この世界の片隅に
http://hakusuke.exblog.jp/23520606/
2017-01-03T18:46:00+09:00
2017-01-03T19:01:53+09:00
2017-01-03T17:36:34+09:00
hakusuke
100本映画
本作を『戦争映画』というまとめて良いのか分からない。しかし、優しい画のタッチで描かれている。実際は、戦時下の広島・呉を舞台にした、そこで生きる人々の『庶民の暮らし』を描いた温かい内容映画でもある。
『戦争』という題材を扱うと、どこか暗い笑顔が無いイメージが強い。しかし、この作品は全体的に柔らかいトーンやタッチで描かれていて、笑いであったりやほっこりしたりするシーンが幾度となくある。もちろん戦時下の映画だけあって、後半にかけて空爆のシーンや悲しい出来事もある。
戦時下当時の慎ましくも何気ない『生活』を淡々と描きつつ、そこで暮らす人々の『喜怒哀楽』が豊かに描かれ、どことなく人の温もりが伝わってくる。恐らく実写ではなくアニメだからこそ、安心感を与えているのだろう。
徴兵に食料難・空襲や大切な人の死。苦しくてもずっと暗く落ち込んでる訳じゃなく、美味しいご飯づくりにいそしんだり、ドジな出来事に笑ったり、一喜一憂しながら生きている。当たり前の事なんだけど妙に新鮮な主人公すずさんがいる。過酷な環境下、無いなら無いなりに色々と工夫し・人と人とが支え合い、1日1日を積み重ね生きている。そんな姿に、あの時代を生きた人の『気丈さ』が描かれている。
この作品の最大の魅力は、主人公の女性『すず』である。ちょっと抜けた天然であり、ほんわかした雰囲気を振りまくことができる頑張り屋だ。18歳で、好きでもない男の元に嫁ぎ主婦となり、夫の家族と同居し、すずと対照てきな性格の義姉の取っ付きにくさにもめげる事なく、マイペースかつ健気に呉での生活に馴染んでいく。
優しくてきめ細かいタッチが良かった。戦艦が漂う海が見える高台からの光景や、水兵たちが下船する暮れの街。家と自然豊かな周りの風景。風呂や土間なんかの生活感ある描写も、もっとじっくりと細部まで見たくなる。
ほっこりする場面がある一方で、悲惨なシーンも容赦なく描かれている。後半は戦時下突入する時代であり、市街地にも何発もの焼夷弾や降りそそぐ砲弾の破片、連日の空襲に頭を押さえているすずの周辺のひとたち。不発弾の爆発により失ってしまったものなど。これから劇場で見る人もいるだろうから、不発弾で失ってしまったものは、記しません。
観ている間、私の背後ですすり泣く方もいた。私は泣けなかったけれど、事実として受け止めたい。パンフレットも買ったし、広島に行こうかなぁ。
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世界の果ての通学路
http://hakusuke.exblog.jp/20088529/
2014-08-12T20:36:00+09:00
2014-08-12T20:41:39+09:00
2014-08-12T20:36:24+09:00
hakusuke
100本映画
熊本の酒匂先生から、「この映画お薦め-」とあってググってみた。仙台でも上映しているじゃないか!で早速見てきた。思い出せば、日文サイトでも紹介があった。
さて、ネタバレですが・・・興味あれば是非映画館で見てくださいませ。
4つの地域に住む12歳~14歳の子供たちの登校風景を追った映画である。日本に比べれば、「ありえない!」と思えるような通学路である。
南アフリカの子どもは、象やらギャングに神経をとがらせ、命からがらの妹を引き連れの通学だ。映画の中では、日直なのか?国旗を揚げる係だと責務を果たすべく5時半に家から出て行く。授業の前に担任の先生から、「良く来たな」と頭をなでられていた。
モロッコの女の子は、4時間かけて山岳地帯か?と思える岩山を登って降りてを繰り返し通学する。友達が足をくじいてしまったり、「車に乗せてくれ!」とお願いするが、大人たちは子どもは駄目だで断られる。鶏もっているなぁ.と思っていたら、通学途中にあるバザールで鶏と物々交換をするものだった。納得。
インドの子どもは、兄弟で通学をする。しかし、足が麻痺しているため2人の弟が、椅子に車輪をくくりつけた状態の車いすで1時間半引っ張って,押して学校に向かう。通学途中に、ぼろ車輪が浅瀬にはまったり、車輪が外れてしまったり。この兄弟たちの仲の良いことったら。
アルゼンチンの子どもは、お洒落にも気を遣つつ、妹も馬に乗せ、やはり岩山を上り下りしながら学校へ向かう。途中はウマの足に石が引っかかり、動かなくなったりもする。
4人の子どもたちに共通していることは、
これらの日本の子どもから見れば過酷とも言える通学路が当たり前のことなのだ。勉強できることに感謝していること。そしていつか自分の夢を叶えたいといった希望にあふれていること。そして、学校に行けば友達に会えるだろうか。だからこそ、子どもたちの通学途中は、歌を歌っていったり、目印らしい目印がないような場所で、友達を待って合流して出向いたり。
限られた映画館での上映だが、興味ある方は是非映画館で見て欲しい!
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華麗なるギャツビー
http://hakusuke.exblog.jp/17988506/
2013-06-24T10:20:00+09:00
2013-06-24T10:22:28+09:00
2013-06-24T10:20:21+09:00
hakusuke
100本映画
ニックのいとこにあたるデイジーは、億万長者の父をもち、上流階級のトム・ブキャナンを夫にした今も、社交界の華として男性を虜にしていた。しかし、結婚生活にはかげりがちらりほらり。
作家になる夢を諦め、証券会社に務め投資を学びながら細々と生活しているニック。隣の大豪邸。お城では、夜な夜な豪華絢爛、狂喜乱舞のパーティが繰り広げられている。あり日城をふと見上げたニック。ニックの視線の先にはある男性。
そんなある日、隣の城主からパーティーの招待状が届く。差出人は、ジェイ・ギャツビー。
城に到着したニック。って徒歩圏内。パーティーに集う人々は、城主のジェイ・ギャツビーの正体を知らない。だから、「彼は人殺しだ」「ドイツのスパイだ」と噂したり、「彼は実在しない。彼も家も調度品もすべて偽物だ」といいたい放題だ。
パーティーにも何度か通い、友として接し始めた頃、自らの身の上を話しだしたギャツビー。「大富豪の家に生まれ、親と死別。戦争も経験し、あらゆる国から勲章を与えられた。」…大きすぎるスケール話にギャツビーへの疑問は深まり、謎は高まるばかり。
ギャツビーが城に住み、完璧な暮らしを手に入れ、毎晩パーティーを開いたのはただひとつの“ある目的”のためだ。ギャツビーの住まいとは天と地ほどの差があるニックの家で開いたお茶会。城の庭を詰め込んだように花で埋め尽くされた部屋でデイジーとの再会。デイジーを前に、カチンコチンに緊張したギャツビー。この姿は笑えもするシーン。彼が5年もの間、抱き続けた夢への純粋過ぎる思いが伝わるシーンでもある。泣けた。
そのまま、ニックの家から隣のギャツビー城へ。しかし、その夢が過去のものとなっていることに気付き、ギャツビーがその事実を彼が受け容れることができたなら、違った結末を迎えたと思う。「逃げ出したい」と願うデイジーと「もう一度ここで最初からやり直したい」というギャツビー。
このへんが、女性は現実に生き、男性は夢に生きるのだと証明するような作品でもある。
最後にギャツビーが耳にしたあの便りは、ギャツビーが待ち焦がれていたものだったのだろうか。最後は彼が「本当に求めていたもの」を手に入れたのだと思いたい。
ちなみに本作中には、メガネ屋の看板が時代を当時の象徴するかのように登場する。不気味でもあり、アメリカンドリームを象徴しているかのようだった。そして、善悪のジャッジをするというか、ある意味不気味な看板。
何度も映画になっていて、不朽の作品。音楽もよかったけれど、衣装がいい。スーツ、女性が身につけていた小物といい、当時のファッションが目白押しだ。あまり私自身は興味は抱かなかったけれど、びっくりするような当時の改造車も興味深く見る人もいるだろう。
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映画@くちづけ
http://hakusuke.exblog.jp/17849503/
2013-05-26T22:09:00+09:00
2013-05-26T22:11:21+09:00
2013-05-26T22:10:15+09:00
hakusuke
100本映画
映画タイトルは『くちづけ』
結構話題といえば話題の映画なのだが、上映されている期間がかなり限られている。俳優人も豪華。
公開したばかりなので、ざっと内容を・・・。
グループホームに、マンガ家の愛情いっぽんとマコちゃんがやってくる。いっぽんは男手ひとつで、マコちゃんを育てている。言い方悪いが一発やの人気漫画家だった愛情いっぽんは、漫画をかくことからちょっと手を引いている。それは、知的しょう害をもっているまこちゃんを養うため。
グループホームひまわり荘には男性が4名生活している。まこちゃんは、過去のトラウマがあり男性と二人きりになると、発作が起きてしまう。グループホームで生活することをためらう一本だったのだが、まこちゃんはあっという間にグループホームで生活していた、うーやんに心を開く。
うーやんはマコちゃんに結婚しようと申し込む。うーやんには、妹トモちゃんがいてうーやんは週1回の面会を楽しみにしている。トモちゃんは婚約までこぎつけたのだが、結局しょう害をもっている兄がいることで、婚約破棄されてしまう。結婚ということに敏感なうーやんは、マコちゃんの誕生日。つまり、クリスマスツリーを飾る日に結婚しようと申し込む。でも結婚できない。この結婚できない理由も、映画の最後にわかります。
グループホームで生活している人たち、地域の人(駐在署の方、いっぽんの編集者さん)たちはとてもあたたかく彼らを見守っている。1名したたかな現実を直視しているスタッフもいる。
そんな折、グループホームに女子高生が単位取得をすべくホームで生活している彼らを見て、ぼろくそに言い放っていく。同時に、いっぽんの不安は女子高生が言い放ったことにドンぴしゃりで不安に陥る。
そしていっぽんに病気が見つかる。そして女子高生がいいはなち、いっぽんの不安とは何か?これが、今の日本の現実的な社会問題。
まぁ、見て欲しい。ハラハラと泣けます。個人的には生徒たちにも親にも見せたいと思えた。]]>
メリダとおそろしの森
http://hakusuke.exblog.jp/15891781/
2012-08-01T22:38:00+09:00
2012-08-02T06:36:17+09:00
2012-08-01T22:38:34+09:00
hakusuke
100本映画
見た方の多くの方達が紹介していますが、ショートストーリー2本からスタートします。ディズニー映画は余り観ないので、このキャラクター化・・・とTDLで見たキャラクターが。バズまでは分かるのだけど、あとわからん。2本目の『月と少年』音が良かったなぁ。月に昇った少年が、月面にある☆を片付けています。☆型に触れると、シャララランと心地よい音が。何の楽器でしょう?
あ、そうそう。本編。CGもここまで来たか!と思わせるような風景。動きに圧倒されます。同時に立体感やスピード感。どれをとっても素晴らしいと思えた。気になっていた髪の毛。主人公のお姫様であるメリダの赤髪。
ちりちりの髪の毛なのですが、ほんと触れるかのようになびく。なびく。赤の髪の色に対して、緑味かかった、はっきりとした目玉やドレスは対照的できれいでした。後は、タペストリーなんぞ。糸のほつれもみごと。
主題は、中学生ぐらいであれば分かるかと思います。私自身は受験生に見せたい。特に四苦八苦している受験生に。忠、誰を対象として作った映画であったのか分かりにくかったかもしれません。幼児向きとは思えないし、家族向けとも思えないし。
いずれにせよ、よい映画でした。
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ヘルタースケルター
http://hakusuke.exblog.jp/15778961/
2012-07-17T06:27:00+09:00
2012-07-17T07:16:50+09:00
2012-07-17T06:27:23+09:00
hakusuke
100本映画
岡崎京子さん原作の「ヘルタースケルター」は、映画の予告から関心大でした。原作の漫画でも、章ごとに主人公の心情、周囲の変化等起・承・転・結は,はっきりていることもあり映画向きな内容だと感じてきました。 原作を知っている方でも、丸々2時間飽きずに楽しめます。さほど脚色されず見て満足です。
あの「別に・・・」発言で話題となった、沢尻エリカさんのリリコとして主役。体当たりな演技はリリコそのもままかもしれません。整形手術、薬の副作用に苦しむリリコのアップ画面は、「痛ぇぇ・・・」観ている側も引き込まれます。
あと、まわりの脇役陣もよかったです。検事役の大森南朋さん。マネージャー役の寺島しのぶさん。原作だとマネージャーの羽田ちゃんは20代なのですが、まぁこれはこれで違和感はなく、寺島さんのおどおど演技も良かったです。ママ役の桃井かおりさんなどなど、しっかりと主役をサポートします。特に桃井かおりさん。いいねー色気たっぷりの変に貫禄のある芸能人事務所ママ。
女性にとって、「美=存在意義」なのかどうか、問題提起をしています。原作から10年以上たっている今も変わらず楽しめる映画。特に、女性にはお勧めしたい映画です。
蜷川監督の特有の鮮やかな色は結構インプットされるかと思います。映画の色に関しては、観ないと分かりません。あれだけ極彩色だからこそ、りりこなんだと・・・。
最後になりましたが、早く岡崎京子さんが復帰されることを応援しております。
ヘルタースケルター (Feelコミックス)
岡崎京子
祥伝社
発売日:2003-04-08
ブクログでレビューを見る»
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最近見た映画あれこれ
http://hakusuke.exblog.jp/14884483/
2012-03-18T21:09:17+09:00
2012-03-18T21:09:19+09:00
2012-03-18T21:09:19+09:00
hakusuke
100本映画
彼女の弱い面を誇張するためか、現在を語るためなのか、あえて強いマーガレット・サッチャーを軸に彼女の過去を振り返りながら語った作品でもある。表舞台に関してはあまり深く触れておらず、そこに至る苦悩や、家庭での彼女が主に描かれていた。そのため、この作品を鑑賞するならば、事前に彼女の過去の活躍などを一通り学習して見ると面白いと思う。
IRAの問題だったり、イギリスの上院議員・下院議員なぞわからんと、面白くない。ところどころ、当時の映像が映るのだが、ほんと生々しい。
私自身は、あと5年早く生まれていればイギリスの背景がもっと見られたことと思った。ただし気になったことは、震災前に映画館で見た「英国王のスピーチ」何故、イギリス国家は自国のネタというか、あまりおおっぴらにしたくないようなネタで映画にするのだろう?
「シャーロック」もちょっと前に見たのだが、やはり前作同様、いや前作以上にアクションのホームズといった印象。ストーリーは面白いことは面白い映画なのだが、手に汗を握る映画だった。
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モテキ
http://hakusuke.exblog.jp/13681210/
2011-09-25T06:29:00+09:00
2011-09-25T19:42:41+09:00
2011-09-25T06:29:20+09:00
hakusuke
100本映画
わたし個人としては、主人公幸雄の年齢と近いこともあって、映画のところどころに流れるバックミュージックは懐かしさを覚えました。
原作にはツイッターでつながるシーンはありませんが、映画ではツイッターで美女との出会いがあります。友達・友達つながりも、ツイッターです。Iphoneには、好きな曲画ダウンロードされています。自分への応援歌普段耳にして、「自分ではないか?☆!」と自問自答します。
さて、映画から幸雄という人間について考えてみます。
だめ人間のようなキャラクターですが、非常に人間くささのある人柄です。相手(女性)の心のうちを深読みしすぎて、墓穴を掘るのがオチです。結局はやさしい男なのです。女性の気持ちを、あれこれ想像しているうちに、「ハイ、時間切れ☆チャンチャン」となってしまうのです。
逆に、主人公と逆の立場の世の男性は、いわゆる肉食系です。ぐいぐい女ま性の心うちを考える間もなく女性をひっぱる、ひっぱる。だからこそ、不細工男であってモテるのです。
主人公はこれといって、特技もありません。流行の曲を聴いて、好きなマンガ・雑誌に囲まれ自宅。自分が好きで、自分の好きなものに囲まれていることも好きなのです。しかし、夢・目標(女性への)ねらいは高いのです。だからこそえ、ことごとく夢は破れていくのです。
逆のことを考えれば、こんな男性がモテルのでしょう。
・高望みしない。
・自分自身をもつ。ポリシー?
・(適度に)収入もある。
・決断力がある。
酔った勢いで、ざっと記した映画鑑賞記録です。マンガ、ドラマとも違う楽しさで、楽しめた映画でした。
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おじいさんと草原の小学校
http://hakusuke.exblog.jp/13553172/
2011-09-11T08:41:00+09:00
2011-09-11T08:46:45+09:00
2011-09-11T08:41:40+09:00
hakusuke
100本映画
『おじいさんと草原の小学校』84歳の文字を読むことができず、耳もろくに聞けず、杖をついた老人が小学校の門をたたく。80歳近くも年下の子供たちに混じって、ABCから読み書きを習っていく。「黒板の文字が後ろでは見えない」と、座席は前から2列目だ。
舞台は、アフリカのケニア。ケニアは、イギリスの長年にわたる統治から、1957年に独立し、2003年からすべての国民を対象に無償教育をスタートさせる。ラジオ放送で「全ての国民を対象に」といったことから、84歳のおじいさん(マルゲ)は、最寄の学校に入学を希望する。しかし、「じいさん」「老人」「鉛筆が2本ない」「征服がない」等、門前払い。
女性であり校長のジェーンは、熱心に学校の門をたたいてくるマルゲの入学許可を認める。マルゲは本当に熱心に学習を続ける。A,B,C・・・と子どもたちとともに一緒に英単語や数字を書くことを覚えていく。しかし、周囲の大人たち、そして校内の職員のなかにもマルゲのことを快く思っていない者もいる。そんなこともあって、テレビで報道され、新聞では「年寄りが学校に!」と大きく取り上げられ、子どもたちの親、地域の教育委員会?は校長ジェーンに非難轟々。
授業中、そして学習できることに喜びを見せるマルゲだが、時折辛い過去がよみがえる。マルゲは貧しい村の出身であり教育を受けたことがなかった。そして祖国ケニアが独立するために戦いに参加し、イギリス軍によって捕まってしまう。妻子は、目の前で殺され、自身も拷問を受ける。拷問を受けたことから、耳が聞こえなかったり、先端に憎悪というか鉛筆を尖らせることに恐怖を覚え、教室から飛び出してしまうこともあった。足が不自由なことも拷問によって、つぶされてしまったからだ。
マルゲが小学校で学習することに、不満を持つ親たちはジェーンに不信感を抱き始める。マルゲも、大人向けの学校(大学?)に出向くのだが、若者たちの遊び場となっていて学習するといった環境ではなかった。小学校に戻ってくるのだが、老人が小学校にいることを報道され、保護者からの不満も高まり、ジェーンは左遷させられてしまう。子どもたちは泣く泣く、ジェーンを見送る。そして新しい先生が小学校にやってくるのだが、子どもたちがある行動をとって先生は学校の門をくぐらずじまい。
マルゲは「私にとって自由は、学校に行き学ぶこと。私はもっと学びたい」という言葉を残し、獣医になる夢が成就しないまま、2009年に世を去る。ギネスブックに認定されている、最高年齢の小学生だそう。
学ぶという意欲。マルゲから多くのことを学ぶことは多いはずだ。
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チェルノブイリ・ハート
http://hakusuke.exblog.jp/13549487/
2011-09-10T22:40:00+09:00
2011-09-10T22:45:51+09:00
2011-09-10T22:40:02+09:00
hakusuke
100本映画
チェルノブイリの原発事故。事故が発生した当初、私は小学生だった。校内に貼られていた小学生新聞だったか記憶は定かではないけれど、「なんだ?この事故?」と感じた。その後、アニメーションで有名な『風が吹くとき』を観て、「原発って何だ?」と幼心で感じた。
そして今、日本で大問題になっている原発事故。帰宅したら、某大臣が辞表を提出していたことを知った。
ネタばれ・・・
チェルノブイリの原発事故から25年。明らかに奇形児の子どもが増えているという。この実態を、ホームビデオだろう。取材した内容を映画化した内容だ。
前半、奇形児だったり、障がいをもって生まれてきたため、手放された子どもたちが映し出される。水痘症の子どもだったり、骨が曲がった子どもだったり、甲状腺異常だったり・・・。同時に、非難区域で生活をし続けている大人たちのインタビューも映し出される。
チェルノブイリ・ハートとは、チェルノブイリの原発を期に生まれ、心臓にならんからの障がいをもった子どもたちのこととして取り上げられている。手術によって、命は取り留められられるのだが、莫大な費用がかかるし、手術を待っている間にも子どもたちが亡くなっているとのこと。また、劇中で奇形児を持つ親が、給付金(補償金)が打ち切られたと答えていたが、日本でも同様な事が起こりで怖い。
後半、「ホワイトホース」といったさらに短編映画。その名のとおり白い馬のことを意味場面であることが、理解できる。
娯楽性ははっきり言ってない。逆に後々のことを考えると、はっきり言って怖い。どうなるのだろうと考えさせられる映画だ。
3.11から、6ヶ月。早くもなく、遅くもなく。前に向かっているけれど、原発という見えなくて恐ろしい被害。今後どうなるのだろう。
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ライフ~いのちをつなぐものがたり~
http://hakusuke.exblog.jp/13481857/
2011-09-05T18:05:00+09:00
2011-09-05T20:46:10+09:00
2011-09-05T18:05:29+09:00
hakusuke
100本映画
『ライフ~いのちをつなぐものがたり~』を観てきた。
「地球には、500万種もの生き物がいるという。つまり、500万通りの生き方がある。といったナレーションからオープニング。
冒頭の舞台は南極であり、時に外気温がマイナス30度。このような中で、アザラシが出産し子育てをする。この背景は外からの敵がいない、来ないからだ。
舞台は世界各地であり、日本も舞台になっていた。冬場に親子で寒さをしのぐニホンザル。毛皮に覆われているが、やはり寒い。子孫を残すために温泉につかるといった手段もとる。中には温泉につかることができないサルだっている。
地上も海中も舞台だ。魚の群れだったり、標高の高い地からだったり。肉食獣、草食獣に限らず、鳥、虫、爬虫類、植物等多数多様な生き物が取りあげられています。ゾウやチーターなどから,馴染みの薄いハキリアリや、ネズミなどまで。小さな生き物たちの視点に入った形での撮影は本当にすごい。スーパーズーム・スロー映像。これもすごい。
4つのキーワード。
ドキュメントリーであり,世界のあちこち大きなものからつめ先ほどの大きさの動物たちの生きるとは。いけるものは、自然にうまく適応し、天敵と戦い、子・子孫を守り愛する。これらを考えさせてくれるだろう。
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英国王のスピーチ
http://hakusuke.exblog.jp/12230220/
2011-03-06T19:12:00+09:00
2011-03-06T19:33:18+09:00
2011-03-06T19:12:43+09:00
hakusuke
100本映画
今年のアカデミー賞で話題になった映画『英国王のスピーチ』を観てきました。
吃音しょう害に悩む国王と,その矯正に務める言語矯正士の出会いと対立,和解を英国らしいユーモアに満ちて描いている。なんともほのぼのさわやかな感動的な内容だった。
以下ネタばれなので,関心ある方は読まない方がいいだろう。
1925年。のちのイギリス国王ジョージ6世が国王になる前,つまりヨーク公(王子)だった頃,大英帝国博覧会の閉会のスピーチをすることになる。しかし,公開ラジオ放送であり,全英に放送される閉会のスピーチでは「あ,え・・・(生ごっくん)」とたどたどしい挨拶となってしまう。聴衆の冷ややかな視線。ヨーク公の傍らで応援するエリザベス(妻)。ヨーク公の吃音にみかねたエリザベスは,ヨーク公のしょう害を取り除くべく,言語矯正に関専門医を片っ端から探し,診断してもらうもののの良き専門医にめぐり合うことができない。
そんな折,下町のある言語矯正の専門家の元を極秘で王妃は訪ねる。もちろん実名は隠してだが,エリザベスの目の前に言語矯正士は「患者は対等に扱う。」といって,来院して治療を受けるように指示をする。たとえ王位継承権のある者であってもだ。
次の日,ヨーク公は妻とともに,下町の言語矯正士の元を訪ねる。半信半疑,矯正士の治療といわれる支持に苛立ちながらも,長文のシェイクスピアの一小説を読む。レコードの爆音がかかる部屋の中で録音されたヨーク公の朗読。録音された声を「お土産」といって渡さされる。もちろん,ヨーク公は,「小馬鹿にされた!」と苛立ちを隠せず癇癪を起し,治療を受けることを拒む。
後日,録音した自分の声を聞くと,全くもってどもりもせず朗読をしていたことに驚く。
ここから治療は始まる。毎日下町の矯正士のもとに通うヨーク公と妻。少しずつヨーク公はドクターに心を開いていく。ちなみに映画では,矯正士からは「『ドクター』と呼ばずに『ライオネル』と呼ぶように」と指示もある。
ヨーク公はは,自分の子どもたちからせがまれて物語を語る時なぞどもりもしない。妻と話をする時もどもりもしない。少しずつ少しずつ,彼は自分の生い立ちについて打ち明けていく。左利きだったが無理やり国王から矯正させられたこと,O脚を矯正されたことなどなど・・・。
自由奔放な兄は時期国王となる。 まじめなヨーク公。しかし王位継承権としては2番手だが,周囲はヨーク公が時期国王となることを望んでいる。
国王が亡くなり,兄が即位する。しかし,自由奔放であり公的な活動を好まない兄は,王の座を弟つまりヨーク公に譲ってしまう。重くのしかかる自分の責務。
ヨーク公は,今まで治療を受けてきた療法士が資格も持っていない事実を知らされてしまう。しかし自分の傍らにいるべき者だと枢機卿たちをまるめこむ。もちろん,側近は民間人が王室に出入りすることに良い顔はしない。
ヒトラーが宣戦布告。国王として,全英に国家のあり方を放送で伝えなければいけない。放送室に入る直前,チャーチルはある一言を伝え,ちょっと自信を持つ国王。
渡された原稿。赤字で書き込みされているものの,案内された部屋はいたってごくごく普通の部屋。ラジオ放送が始まっても,放送されていることがわからないように配慮する。心を落ち着けて落ち着けて・・・
見事国王はラジオ放送を成し遂げる。決して吃音はなかった。その後は・・・お勧めです。
ほんわか。ほんわか。]]>
ソーシャルネットワーク(映画)
http://hakusuke.exblog.jp/11922612/
2011-01-15T19:06:00+09:00
2011-01-15T21:30:20+09:00
2011-01-15T19:06:26+09:00
hakusuke
100本映画
「ソーシャル・ネットワーク」
snsに関心のある方はご存知だろう。Facebookの創始者の立ち上げ当初の実話に基づいた映画だ。
以下一部ネタばれ。
ハーバード大学の学生であるマーク・ザッカーバーグは彼女にふられる。ふられたことの腹いせに、彼女の暴露をブログに書き込みします。また、学内のサイトにハッキングし、「学内で誰がホットな女か?」と1対1で競わせるサイトを立ち上げる。このサイトは瞬く間にアクセス急上昇。同時に女子学生から非難を浴びないわけはなく、学内を歩いていれば男子学生には「面白いサイトだ」と喜ばれ、女子生徒には「サイテー」呼ばわりされるはめとなる。
このある意味特異な能力に目を付けたウィンクルヴォス双子の兄弟。彼らは大学内でもボート部の活動でも活躍し、容姿端麗、金も持ち合わせている凛々しい青年である。この青年は、マークのサイトの面白さに目を付け、THE FACEBOOKといったサイトを立ち上げ、校内の交流を密にしていこうと提案する。もちろんマークは承諾する。
マークは、ウィンクルヴォス双子の兄弟の助言を参考に、サイトをつくる。しかし、指定した期日より早めに公開され、瞬く間にハーバード大学の学生たちは食らいつく。
まぁ、その後ビジネスでこのサイトを取り扱う云々で親友とのやり取りだったり、食い違いから不満を持ったウィンクルヴォス兄弟から訴訟があったり、校内のネット倫理委員会とのやり取り等が続くのだ。
いずれにせよ、snsの facebookの立ち上げってこんな感じだったのかなぁ?と思いながら見ると面白いと思う。そして、2004年に立ち上げられた真新しい時代の産物というのかSNSに関心ある方は見てみるとよいだろう。最後に、世界最大のSNSに関心のある方はこちらをご覧あれ!
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レオニー
http://hakusuke.exblog.jp/11875314/
2011-01-09T12:44:00+09:00
2011-01-09T17:06:03+09:00
2011-01-09T12:44:19+09:00
hakusuke
100本映画
『レオニー』
世界的な彫刻家イサム・ノグチは,名前だけは聞いたことがあるでしょう。この映画は,イサム・ノグチの母であるレオニー・ギルモアの半生を描く伝記映画である。
世間体や時代に流されずに生きた女性は,堂々としてている。私はこの主人公である『レオニーギルモア」のことについて,知らなかった。このサイトを読んだ。やはり凛々しく,そして毅然とした横顔が印象的である。
1901年のNYの下町。編集者になることを夢見ていた女性レオニーは,日本人の文学者であり詩人の野口米次郎と出会った。詩集の出版に際し,米次郎は成功を収めた。そして2人は愛し合うようになり,レオニーは妊娠をした。レオニーが妊娠した頃時代はロシア戦争の勃発前。アメリカで生活していた日本人はいい顔をされず。また,子どもができたことにあまり好意を持たず,米次郎は日本にさっさと帰国してしまう。シングルマザーとなった,レオニー。
レオニーは田舎にひっこむが,米次郎から日本へ来るよう催促手紙を受け取る。恐らく,20世紀初頭に,シングルマザー。そして時代が時代だから困窮していたことだろう。レオニーの自宅も決して裕福とは思えない家で,幼いイサムを育てている様子が映っていた。映画の中では,レオニーは米が戻ってくるを信じ,名前を付けられずに『ヨー』と呼ばれていたシーンもあった。最終的に,レオニーは日本に行くことを決意した。日本語も話すこともできぬまま異国の地に行く。もちろん,レオニーの母親は猛反対であり,最後まで引きとめるのだが日本へ。
日本(横浜)に着いたレオニー。アメリカと日本の文化の違い,英語で会話するも,周囲には英会話できる者もいない。辛うじて米の知り合いといった軍人や文化人は英会話をすることができ た。いずれにせよ,当時の日本で海外に関心をもいなち,英会話ができるあはほんの一握り程度だったことだろう。
一方的に帰国した米次郎がレオニーを呼び寄背もた理由は,日本で愛人として彼女を囲うためだった。そのため,レオニーの結婚観に違いがあり,レオニーは憤慨する。もちろん米のレオニーに対する罪悪感はもっていない。当時の平均的な富裕層の日本人男性の姿として淡々と描かれるのが印象的なシーンである。
最終的に,米次郎のもとを離れ,異国の地でシングルマザーとしてあゆみ出すレオニー。映画には,津田梅子,小泉八雲の妻(セツ)をはじめとした,当時の日本で革新的な女性たちも登場する。
イサム・ノグチという世界的に有名な彫刻家でありデザイナーを,女手一人で妥協をすることなく育てあげた。11歳の子どもに「我が家を設計しなさい」と,我が子を信じて大工を3人雇い家を建ててしまう。またこの家を建てるにあたり丸い窓をつくると富士山が見えるといった,イサム・野口の審美眼もすごいと感じた。そして,14歳の子供を一人で「よい教育を受けるならば」と,イサム一人を渡米させてしまう。
レオニーは本当に強い女性だと感じた。自分の境遇に嘆いたり,男性にもむやみに頼りもしない。自分の道を自分で開拓した。本当に強く聡明な女性レオニー。関心のある方は見てほしい映画である。
<蛇足>エンドロールで札幌にあるモエレ公園内で子どもたちが楽しく遊んでいるシーンもお奨め!
★レオニー翻訳プロジェクト]]>
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