「教育問題」「美術教科指導」等駄文であれこれ感じたことを綴ってます。


by hakusuke
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30

カテゴリ:鑑賞-絵画( 39 )

 宮城県美術館で開催されている企画展「マンガのちから」展を見てきました。私にとって、手塚治虫先生は尊敬してやまない漫画家なので、会期終わりに出むき,今更・・・といいたい。

 出向いた方々から、混んでいることは聞いていた。予想どおり混んでいた。総合担保ジャパンからゴッホの『ひまわり』も企画展示されていたこともあり、夏休みに入ったということもあったのだろう。混んでいた。開館5分後に美術館に着いたのに、既に外に並んでいた。ありえん!

 展覧会会場に足を踏み入れると、映像で、戦後間もない日本の様子が流されていた。ちょうど終戦を迎え、復興に向かい国民が前向きにひたむきに動いている様子だった。子どもたちが、元気にあそび、学んでいる様子も写っていた。ちょうど震災のこともあって、マンガから復興といったことも重なった。
 手塚先生の作品「空きっ腹ブルース」に近い時代。
 
 映画。手塚先生の本を読むと、映画を見よ!と当時の漫画家たちに熱く語っていたことが記されていた。モノクロ映画の「アパッチ」の映像もあった。動き、コマ送り等確かにマンガを描くのに大いに参考になることが今更ながら分かった。

 トキワ荘の外観は撮影できた。トキワ荘で生活していた漫画家の生活、食事が再現されていた。チキンラーメンとどんぶりが,忙しい中ですすってマンガを描いていたのだろうなぁと、興味深かった。

 テーマも誕生、生命、死など、二人の漫画家の描いた内容から比較してみることができ、同時に哲学だ。ウン哲学。を感じ取ることができ考えさせられた。

 個人的には手塚先生の漫画は、大人漫画の方が好きです。「ブラックジャック」は別として、「グリンコ」、「奇子」、「アドルフに告ぐ」、「陽だまりの樹」、「きりひと賛歌」、「MW」more

 ちょうど、書体に関心があったので、擬音語の描き方は参考になった。また、2学期漫画を題材に考えてもいたので、マンガの良さをどのように伝えると良いのかこれまた大いに参考になる展覧会であった。

 石ノ森章太郎先生の本が興味深く、購入してきた。面白い!

 
 



 
by hakusuke | 2014-07-20 20:47 | 鑑賞-絵画 | Comments(0)
 今,仙台市立博物館で「おもしろ美術ワンダーランドIn東北」といった企画展を開催中している。サントリー美術館から東日本復興支援特別企画であり、見覚えのある作品もちらりほらり。28日に代休日だった28日出向いてきた。

 デジタル技術を駆使した展覧会でもある。同時に春を楽しむのは江戸の時代も今も変わらないことを体感できることでしょう。屏風をじっくりみるツールとして、デジタル技術が駆使された虫眼鏡は興味深い。これは撮影できない。花見の屏風から、当時の大名がどのような花見を楽しんでいたのか、デジタル画面にタッチすると、吹き出しで紹介され何をしている行為なのかも理解できた。

 鼠草子も良かったけれど、鍋島皿の20枚陳列。文様もじっくり鑑賞することもできた。
 
 会場内で撮影できる場所が数カ所ある。これが結構楽しかった。鍋島の3種の絵皿から,ツールを選んで描き,描いた絵皿が画面で紹介される。自分が描いた皿をみて,ことごとく絵心がないことを痛感した。鍋島皿のような品のよい絵は私には不向きだ。でも、面白いから子ども連れで出向いた方は是非,楽しんで欲しい。
a0074653_20123873.jpg


a0074653_20143985.jpg


a0074653_2015910.jpg

by hakusuke | 2014-05-04 20:23 | 鑑賞-絵画 | Comments(0)

ミュシャ展に出向いて

a0074653_22171967.jpg
 宮城県美術館で開催中の展覧会に出向いてきた。

 展覧会のサブテーマ「あなたが知らない本当のミュシャ」というどおり、ミュシャの意外な一面を知った気がした。ミュシャは元々好きな作家だ。油絵も描いていることも知っていた。展示会場には、ラフスケッチも多々展示され、ポストカードで見覚えのある絵はずいぶんと大きな作品だったことも知った。
 個人的にはラフスケッチであったり、植物からのスケッチの構成が興味深かった。自転車の広告、チョコレートの広告など。絵画から商業と結びつけられた画家ミュシャ。ちょっと予習で本読んでいって◎

 改めて原画を見ると、着彩されている色合いはチェコの風土を感じさせた。渋い色合いは印刷では出せないなぁ。やはり原画はいい。ビクトリア女王の即位ポスターといい,こんなに大きい物だったとは。

 人気のある作家だからかな?いつも以上に混んでいたかなぁ?駐車場もいっぱいで・・・。 
by hakusuke | 2014-02-01 22:05 | 鑑賞-絵画 | Comments(0)

東京駅界隈で美術館巡り

 中野からビューン。東京駅界隈の美術館へ。じっくりと見てきた。日本美術最高だ!
 
 <三井記念美術館>
 先日の鑑賞教育の研修でお会いした亀井学芸員さんに入り口で会う。大変混んでいるとは聞いていたけれど、予想以上に混んでいた。特に、小中学生がかなり足を運んでみていた。小中学生を連れてくる保護者もいる、季節柄「妖怪!」といった言葉にワクワクする鑑賞者も多いことだろう。私もその一人だったわけだ。
 毎年出向く、三井記念美術館。特に、夏の企画は遊び心満載で素晴らしい内容だ。昨年も興味深く鑑賞させて頂いたけれど、今年もいい!特別展 大妖怪展 鬼と妖怪そしてゲゲゲ

 さて、展示作品について記す。あの薄暗い館内で見るから作品が引き立つ。そして、絵巻物の筆致がなんとも素晴らしい。妖怪オンパレードなわけなのだが、個人的に興味深かったのは仮面だ。ちょうど仮面を題材にしていたこともあるけれど、能面をはじめ心情に始まり表情があるわけだ。女の怨念が眼の口であったり表情から感情をかんじとることができる。また、胡桃の木だろうか?一本の木からくりぬいてつくった仮面は、年輪も両方のほおから口にかけて削り、切り出された仮面の技術はすごい技だと感じた。

 あと興味深かったのは、娯楽的に描かれただろう作品。作者はゆるーい感覚で描いたのかもしれない。でも、描いた当時からすれば、妖怪であったり化けて出てくるといった人間の心理描写、そして怖いなぁと思わせる絵は、人気だったことであろう。そして、よくよく見ていると、宮崎駿監督がアニメで取り入れる構図に類似している作品もちらほらあった。

 ミュージアムショップでポストカード数枚買ってみたけれど、送付されても嫌な顔をしない人に投函してみようと思う。

  
<三菱一号館美術館>
 Q&A東京を盛会に終え、三菱三号館に出向いた方もちらほら。浮世絵 Floating Worldそして、以前から出向きたかった展示内容。ついでに記すならば、企画展は3期に分かれ展示されているようだが、今の自分が関心があったのは2期。だからワクワクして出向いた。ゲゲゲ・・・ともちょっと違う作品の数々だが、足を踏み入れた。

 浮世絵っていいなぁ。本当、印象派を代表する作家たちが、日本に憧れた感覚が理解できるような気がする。あの色遣いといい、大胆な構図といい。カッコいい。特に藍の色であったり、黄と重ねられた緑の色がたまらなくきれいな色です。こればっかりは、図版ではわかりにくいだろう。たとえ印刷技術が進歩している今といえど、中々あの微妙な重なった色遣いであったり、ぼかしの技術までは印刷された本ではわかるまい。そしてじっくりと見れば見るほど、職人の技に脱帽。3mmぐらいの枠も掘り込む。いや、2mmかも。
 以外にこの展示で面白かったのは着物の柄。着物を当時このような柄が江戸で流行していたのだろうと思えたし、あとは冬のコートのような衣装。随分ハイカラな粋な格好で海で、若い女と楽しんでいるなぁと思えた。あとは、夏。やはり暑いと、こんなに脱いじゃう?おーい。と絵に突っ込みして鑑賞している自分もいた。
いずれにせよ、自分の期待どおりの作品を見ることが出来て満足。でも作品数多すぎて、後半多少疲れた。

 西洋絵画もいいのだけれど、日本を見る。日本を見直す授業を考えている。財閥巡りか?と思える2館の美術館めぐりだったけれど、ちょっとアイデアを膨らませられた。わーい。
 
 
by hakusuke | 2013-08-05 22:29 | 鑑賞-絵画 | Comments(0)

ゴッホ展に出向いて

 県の合同幹事会があり、宮城県美術館に出向いてきました。教育普及部の方から、今回の企画展の魅力というか簡単な解説をして頂きました。空白の2年といわれていた、つまり、ゴッホがパリ在住していた期間であり、アルルに出向く前のゴッホの作品で構成されている展示です。

 以下、率直な鑑賞しての感想。
 展示されている作品は、ゴッホに関心を寄せている人は興味深い時代だと思いました。恐らく、ゴッホ展といわれるからには、『ひまわり』だの、『アーモンドの木』『黄色い家』だの明るい色遣い、ダイナミックな筆遣いの画家といったイメージの方を抱くでしょう。しかし、今回の展示作品は、その時代の作品ではありません。先に記したように、パリで生活していたゴッホの作品です。先に記した作品の数々は、パリの町から郊外のアルルで生活してから描かれた作品です。
 私自身は、学芸員さんの解説を聞いて見たから「なるほど」と思いながら鑑賞していきましたが、全体的に暗い、習作。ハイ、習作です。「え?これゴッホが描いたの?」と思われるような、あっさりうす塗りの作品や、かなり小さな作品も展示されています。

 『馬鈴薯を食べる人たち』を描いた頃、ゴッホの絵は正直暗い。はっきりいって暗い。画商であった弟テオが「明るい色遣いにしないと絵は売れない」と兄に教え、徐々に明るい色遣いに変化していったとのこと。確かに、順路に沿って鑑賞すると、理解できるだろう。バーントアンバーに明るい色の絵の具が加えられていったことがよくわかるだろう。

 自然、身近にあるものを、2年といった短い制作期間で描いている。ほんと四六時中絵を描いていたんだろうなぁといったことが展示から気付くことだろう。ポスターにもなっているゴッホの自画像。あれはやはり筆致を楽しみ色を楽しんでみるべきだろう。個人的には、肩の流れや目の回りの描き方が興味深くみることができた。

 以外だったことは骸骨であったり、石膏像をずいぶん描いていた作家だと知った。こんなにトルソー描いていたんだと思えた。納得できない画布は重ねぬリをして消しては、別な絵が描かれていたことも紹介されていた。レントゲンで撮影した画像で、あの絵の下はこのような絵が描かれていたのか・・・と考えさせられた。

 今更ながら何だが、ゴッホの色彩の魅力は、補色を上手く取り入れていることなのかもしれない。私自身は高校生の頃にゴッホにはまったけれど、だんだんゴッホいいや・・・になってしまった。何度かゴッホの作品は展覧会で見てきてはいるけれど、今回の展示ほど色に焦点を絞って見たことはなかった。全体的に絵自体は小さい。展示されている作品の数々は、ほとんど補色が効果的に取り入れられていた。その他に、興味深かったことは、画面構成の面白さだった。これは、意図的なのか、ゴッホの感性なのかもしれない。窓枠がわずかに右側よって描かれた作品でや、風景の左側に奥行きをあらわすような構図。たくさん描いるうちに学んだのかわからないが、構成や配色は、改めて関心をもった。

 ミュージアムショップでゴッホのスタンプを見つけた。今後評価印に使おう。
a0074653_8483542.jpg

 
by hakusuke | 2013-06-11 22:49 | 鑑賞-絵画 | Comments(0)
a0074653_20244049.jpg


 生徒たちは自主研修時間、待機ポイントが新宿だったのでこちらで待機しつつ、鑑賞もしていました。平日だというのに、ルドンファンなんだろうなぁ。混んでいました。

 リトグラフ、素描、油絵等、岐阜県立博物館所蔵作品からの作品展示でしたが、やはりルドン特有の色遣いを間近で見ることができました。悪の華の挿絵時代というか、黒の時代のデッサンも良すぎて。良すぎて嬉しい限りでした。

 ちょうど3年生は想定画に取り組んでいるので、夢の世界、自分の心の世界をどういった視点で捉えていくのか?この生徒たちの思いを、私はどのように受けとめたらよいかなぁ?と、まだもやもやとしながらの授業をしています。決して描き込ませる絵ではなく、何を描きたいのか?何を中3の生徒の思いや考えをいだいているのか?これらのことを、今後個々に突っ込み、対話しながら取り組ませていきたいです。

 ルドンが描く花の絵に見せられた生徒も多いです。校内というか学年棟に私の趣味?主観に伴う美術作品を掲示している。結構ルドンが描いた花の絵は「(色が)きれい」で人気です。

 ボロボロになったので、ミュージアムショップにて3冊目突入しました。ボードレール大好き!文体というかよくわからんけれどボードレール大好き!
 
 何度か来ているけれど、この美術館はやはり見せる美術館です。ジュニアブックレットの質の高いこと。
図録こそ購入はしませんでしたが、このブックレットはわかりやすいです。
 
by hakusuke | 2013-05-18 20:36 | 鑑賞-絵画 | Comments(0)

二つ展に行く

 仙台二華中学校高等学校美術部展「二つ展」に行ってきました。平日であり午前中だったこともあり、館内にいた来場者は少なかったですが素敵な展示作品の数々でした。

 素敵と感じた背景は、大きく3つありました。

1.生徒たちがのびのびと描いている、取り組んでいると感じたから。
 だいぶ減りつつあるけれど、高校美術展に足を運ぶと最終的に顧問の先生の手が加わったな・・・といった作品もある。技術的な面で教えて学ぶ姿はいいのでしょうが、本来の生徒作品ではなくなります。事実私自身も展覧会出展直前、「わからーん!先生HELP!!」でテクニックを目の前で見せて頂いたこともある。決して悪いことではないのだが、なんだか腑に落ちない。
 今回展示されていた作品の数々は、生徒それぞれが思いえがき、描いているといった作風が多数あった。だから、皆色あいにしても筆のタッチも違う。輪をかけて、中・高一貫こうなので、中学一年生のまだ技術がおぼつかない作品もあれば、高校生のある程度画力もあり、観察力もある作品も展示されていて楽しく鑑賞できた。
 同時に、生徒たちの作品が教育活動の一貫として取り入れられているのが素晴らしいと感じた。総合的な時間のノートらしきものの表紙だったり、学校説明会のポスターだったり。我が校も今後使ってもらえるよう、職員に説得しよう。
a0074653_21585330.jpg

a0074653_21594590.jpg

a0074653_2222814.jpg

a0074653_2283991.jpg


2.制作過程も紹介していたから。
 壁面にエスキース(コピー)だけ展示しているスペースがあった。構成もさることながら、この作品をつくるにあたりこんなこと考えていたんだ。構成を変えてみたんだなぁ・・・等感じ取ることができた。思考を除けたといった感じでした。
a0074653_220173.jpg

a0074653_2204781.jpg

a0074653_21573564.jpg
 



3.励まし?気に入った作品に自由にコメントを添えられていたから。
a0074653_21545618.jpg

a0074653_21555842.jpg

a0074653_22452.jpg

 受付側から見ていったので、作品の脇二ところどころ生徒の励ましが貼られているなぁ・・・なんだろう?と思って見進めた。奥に感想を記すスペースがあった。ご自由に感想をどうぞ!とのこと。来場者は、思い思いに感想を記し貼っていたよう。搬出時、生徒たちの励みになると思う。

 いずれにせよ、出向いて授業のヒントを得ることができた。展示方法も今後参考にしたい。
二華中高美術部の皆様。ありがとうございました。
by hakusuke | 2013-04-22 21:53 | 鑑賞-絵画 | Comments(0)
ミュージアムショップがリニューアルされた国立博物館。春休み、屏風(原寸大)をつくろうと思い資料探し。

 上京前から,「都内はこの土・日満開になるでしょう!」と天気予報。その通りで、上野公園は満開。のんびり国立博物館へ。ラファエロ展も多少気になったのだけど目的が違うのでスルー。

 企画展のお花見をテーマにした『博物館でお花見を』。これは,季節柄興味深い展示だった。同一テーマで作品画並ぶと、描き方、形、色合いなど比較して見る楽しみが増える。仕事にゆとりがもてれば,このように季節に応じた作品のアプローチ方法を考えていきたい。

 屏風にまつわる資料も見つけることができた。だんだんミュージアムショップで書籍探しに熱が入り、仏像にまつわる書籍、奈良国立博物館発売している資料も購入できた。仏像については鑑賞方法といい、学ばせ方といい1月の取り組みをもう一度見直す必要がある。情報をどう活用していくのか?私自身シンキングツールの活用方法を検討したい。仏像鑑賞は,落としどころをどこにするかで題材設定をよく練る必要がある。

 話があちこちに飛ぶが,花見。

 確かに花見はいい。根が東北人だからだろうか?ちょうど新幹線内の無料読み物のトランヴェールに東北新幹線沿線沿いの花見スポット特集が組まれていた。東北で桜が開花する頃、たいてい奥羽山脈にまだ雪が残っている。この残雪があるときに桜が見られることは、なおさらきれいだと私は感じてしまう。東北本沿線沿い(白石千本桜なんぞ)の桜は見事です。春よ。こいこい。
by hakusuke | 2013-03-24 08:07 | 鑑賞-絵画 | Comments(0)

シャルダン展

 三菱一号館美術館で「シャルダン展―静寂の巨匠」を観てきました。以前(色彩研究会)の帰り、出向いたのですが、閉館間際とあり観客も随分いました。かなりの作品数が展示されていたのに関わらず、目玉作品と図録のみ購入して終わりました。

 昨日は、研究会会場まで最寄であり、時間にゆとりもあり再度足を運びました。朝ならば空いているだろうといったもくろみは当たり、人混みもぱらりとしていて、落ち着いて鑑賞できました。朝の美術館っていいね。館内の中庭に展示されているムーアをはじめとした野外彫刻作品なぞ、撮影して楽しんでから入館しました。
 
 シャルダンは、学生時代に耳にして、作品こそ知ってはいたものの、余り日本では馴染みのない作家だと私は思います。ただし、高階秀爾氏が批評しているといったことは、やはり目の付け所が違うなぁ・・・と考えさせられました。
 また気になっていた視点として、昨年まで活用していた1年の教科書にも掲載されていたことでした。静物画を鑑賞させていたとき、シャルダンの水の入ったコップに注目して、「静かな感じがいいなぁと思う」と、発表していた生徒がいました。とても、私の記憶残る授業でした。このような見方いいなぁ、感受性豊かだなぁと、その生徒の視点は素晴らしいと感じました。そして、今回の展覧会のサブテーマ。『静寂の巨匠』ですよ。あの生徒の視点その通りでした。当時の生徒たちのことを思い浮かべつつ、シャルダンのポスター観るたびに考えさせられていました。

 さて、観客もぱらりとしていたので、前回に比べて筆致、使用していただろう絵の具の色まで間近で鑑賞することができたことがよかったです。古典色を使用し、時間を体感させる作品の数々でした。特に銅鍋などは、図録では色として理解できるのだけど、筆致を観ると本当に繊細な視点で、対象を観ていることに気付かされました。私自身はビリヤードの作品や、宮廷に出入りしていた頃の作品は余り好きになれませんでした。初期の作品そして、宮廷画家後の静物画の画風が落ち着きました。

 前回出向いたときは10月だったこともあり、カレンダーには余り興味はありませんでした。しかし、年末であり改めてみると印刷もきれいだったので、つい購入してしまいました。また、シャルダンの絵がパッケージになっていたワイン付けチョコも気になってしまい購入してしまいました。しばらく、シャルダンの筆致とにらめっこして手を動かしてみます。
a0074653_2203556.jpg


昨年の授業実践
by hakusuke | 2012-12-24 22:30 | 鑑賞-絵画 | Comments(2)
 県図工・美術の合同理事会が県美術館を会場として行われました。研修終了後に、企画展「丸沼芸術の森所蔵アンドリュー・ワイエス展オルソン・ハウスの物語」も鑑賞してきました。あの震災がこなければ,昨年の春に見ることができる企画展のはずでした。少し生活が落ち着いてきた頃に,中止と報告されてちょっとがっかりしたことを覚えています。しかし,今年度になって再度この企画を立ち上げて頂き,県内でお目にかかることができました。

 ワイエス。ワイエスについてさほど心を打たれるほど,作品を見たことはありませんでした。数年前に亡くなった画家であり、テンペラ画=細密描写をする画家といった浅い知識のみでした。ちょうど今回の研修会の一貫として、学芸員である三上先生からワイエス展で注目したいことを紹介していただきました。「技法も見てください」「是非原画を見て,感じ取ってください」と伝えられ,期待しました。北上している台風の心配もありましたが,せっかく出張をいかそうで入館でした。

 今回の展覧会は,丸沼芸術の森に所蔵している水彩画と素描が中心でした。残念ながら,あの細密に描かれたテンペラ画の作品は全く展示はありませんでした。しかし,ワイエスが画家としてどのようなものを見つめ描いてきたのか、本作に入るまでのスケッチや,習作も多く陳列されていました。オルソン家のありのままというか、うつりかわりを描いた水彩画がずらりと展示されていて,何処となく,絵からオルソン家の空気感というか息遣いを共有できるような気すらしました。

 ワイエスの原画は始めて見ましたが,事前の説明どおり印刷物では気づくことができないような,荒々しい意図的な傷が多々見ることができました。意図的な傷。いや,光の表現です。どんよりとした雲。納屋に作られたツバメなど,何処となくオルソン家の周囲に漂う空気感を感じさせる絵が多数ありました。

 ワイエス。ちょっと好きになりました。百聞は一見にしかずです。また,機会があれば観たいものです。


 あー風が強くなってきたぞ(><)
by hakusuke | 2012-06-19 22:22 | 鑑賞-絵画 | Comments(0)