「教育問題」「美術教科指導」等駄文であれこれ感じたことを綴ってます。


by hakusuke
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文字絵でつまずく生徒たち

 1年生は,『文字絵』に取り組んでいます。至って定番な題材といえば題材です。しかし,この題材はレタリングといった学習をすることで,制作進度に開きが生じます。この制作進度に開きが出ないように個に応じた支援することも,指導者の務めだと思います。1時間分は一生懸命自力で頑張れ!今の中学校美術で2時間も開きが出ると,追いつくのも大変だと思うので,自力で頑張らせるところ,70%の支援をすることで,「できた」を生徒たちに体感させることも大切だと思う。

 中学校で美術を教えている先生方。このような生徒たちはいませんか?

 事例1:まっすぐに線を引けること。
 当たり前といえば当たり前なのかもしれないけれど,「2点を打って定規をしっかり押さえてみよう。」と伝えると,「あ!そうか。」と声に出す生徒が多いことに気付く。数学で学習していると思うのだけど,活用する力が乏しいのだろうか。定規であればまっすぐ線を引けることは理解できているのだけど,定規をきちんと押さえずに,ただ線を引っ張りぶれた線だったりする生徒もいます。自分の意図する長さ,太さをまっすぐ引くことができるように気付かせることは大切だと思う。

 事例2:文字を見てうつす(書く)こと。
 レタリングをするときは,多く指導方法として,レタリング事典を使用することと思う。レタリングでつまづくというか,上手く描けない生徒の多くは,決められた枠の中に同じ文字を描くときにあぺトぺの文字を描いていたり,思い込みで描いていたりして,文字のバランスが悪いことに気付いていないことが多いです。レタリング字典を横に置かせて,自分の下描きで提出してきた文字のバランスを見比べてみると「あぁ・・・」で気付くことが多いように思う。たんに焦って提出する生徒に多い事例です。
 なお,私はレタリング文字を描く練習で小さい枠(6cmの正方形),大きな枠(10cmの正方形)と個々の生徒に選ばせて練習をしました。「大きい枠の方がいい。」という生徒もいれば,「小さい(枠の)方が,塗りつぶすのが楽!。」と言っていた生徒もいます。いずれにせよ,基本ができればよいととらえていたので,達成できればよいです。
 
 事例3:アイデアが出ない生徒のこと。
 これは一概にこれといった方法はないので,あくまで私が取り組んだ内容を記します。文字絵では文字と絵を組み合わせて絵に描く内容だ。だから,音読みから絵と文字を組み合わせてイメージしやすい漢字を30個ワークシート記した。このワークシートの中から,イメージできる漢字を3つを選び,自分なりの文字から受けるイメージを書き込んでみようと提案した。3つでダメなら2つ。2つでダメなら1つイメージをまとめさせた。最終的にグループごとに,どのようなイメージを持ったのか発表しあわせ,全体でも発表しあうことで,他者の意見からも参考にさせてアイデアを整理させた。それでも悩む生徒はいるのだけど・・・・

 事例4:枠からはみ出して色を塗ってしまうこと。
 一番手っ取り早いのは,マスキングテープを貼って色を塗らせる。「枠内からはみ出して塗ってもテープを剥がせばきれいだよ。」と安心させて色を塗らせます。ただし,まっすぐに塗らせる力を育てたいのであれば別です。私はデザインでは,見た目きれいも重視するので,必要に応じてはマスキングテープも有効活用しています。たまに几帳面すぎる生徒が,一文字,一線ごとにマスキングテープを貼って仕上げようとして,時間が足りないとわめく生徒もいることもいます。

 事例5:レタリング文字を描けない生徒への支援のこと。
 最終手段は,図案の枠にすっきり収まる文字をコンピュータで印字し,転写させます。ただし,本当に最終手段です。手とり,足とり,定規を使って文字の半分ぐらいを一緒に書いたとしても,自力では描けない。手が止まる生徒。たまにいるんだなぁ。同時に印字された文字を写すことで,周囲の生徒からも「なんで?」となりかねないので,基本的にはやらない。やらせたくない。下手でも一緒に書きましょう。


 今はまだ色塗りに入っていないけれど,次週辺りから本格的に色塗りです。色塗りに入ればまた別な支援策は必要です。たまたま炉辺談話で,この本を貸してほしいといった同僚がいたので,美術の項目に文字絵のことが書かれていました。





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Commented by すずきひとし at 2011-01-23 19:56 x
うーん?日頃から思っていた事を言わせてもらうと、レタリングの授業って必要なのかなあ、という事。特にワープロ機能で様々な文字が活用できて拡大縮小もできる時代に、かたくなに手作業で明朝体だ、ゴシック体だと塗り込める作業を、この時間数の少ない美術の時間に必要なのかなあと考えてしまう訳。
それよりも生活の中で使われている様々な文字体の表情を把握する事や、活用方法を考えたり選択する術を学ぶ事の方が、基礎基本だと思うんだけどねえ。展覧会のあるたびに、明朝体とゴシック体の文字が、きっちり書かれているものを見ると、生徒たちの机上に縛られて、やらされている感じをちくちくと感じるんですよ。思い切って書いたけど、どんなもんでしょ。
Commented by hakusuke at 2011-01-23 21:31
そうそう。鈴木先生がコメントされたことも理解できます。限られた時数の中で,必要か?とも思うし,ワープロ機能というかフォント見れば様々な書体がありますよね?
書体を描く基本を知ってほしい願いかなぁ。地域の公募展に出展されるポスターの文字を見てもフリーに書くとしっくりこない。どうなんでしょうね?我が一年生徒たちは,わちゃわちゃ色の構想練ったり,活字の面白さにうきゃうきゃしています。落ち着かせねば…(~~)
Commented by hakusuke at 2011-01-23 21:36
<追記>これもワールドカフェのネタかなぁ?レタリングは必要なのか?書体に魅力を持たせる学習。などなど。
個人的には,書の方が面白いと考えています。私自身評価にしぶりそうなので取り入れていないのです。ダイナミックな書書いたら楽しいなぁ。。。と常日頃考えているところ。今も墨で指黒いです(=v=)
Commented by すずきひとし at 2011-01-23 22:40 x
うんうん、書は面白いと思う。墨というべきか。篠田桃紅の世界。いや、ここではやはり書だね。自由文字、アートな文字、画面の中に自分の文字をどうバランスよく書くか・・・。筆で思い切って・・。「文字アートで遊ぼう」なんて本を買って、授業でやってみたかったけど、やれずじまい。hakuskeさんやってみて!
Commented by hakusuke at 2011-01-24 19:50 x
書は面白いと思っていまし,いつか授業で取り組みたいと考えています。書の基本であるバランスを考え過ぎると,おかたい文字になってしまいますよね?逆に好き放題書いても,やはり見た目はカッコ悪い。これに気付かせるのも,取り組み方次第だと思っています。今はまだまだ構想練っているだけなのです。どんな紙だったら墨の面白さが発揮されるか?書くものを独自に工夫して書いてみようか?濃淡の面白さを気づかせるための方法などなど。自分の授業構想が整理できたら取り組んでみます。評価云々を気にしない3月がいいかなぁ。ははは・・・
Commented by さと at 2011-02-02 00:29 x
こんばんは、久しぶりにこちらにおじゃましました。
書道が得意とあるが、「書」と「美術」の共通点とはなんぞや・・・大学の推薦入試での、面接で聞かれたことでした。私の答えは「白と黒の表現がシンプルで美しいこと」「模倣から自分の世界へと広がっていったときの喜び」でした。でも、今の今まで授業につなげることは眼中にありませんでした。「書」で授業をやるとしたらどんな風になるんだろう?ぜひ実践したら教えてください。
Commented by hakusuke at 2011-02-02 06:23
さと様 こちらに書き込みありがとうございます。昔のことなのでしょうが,心に引っかかる質問だったことでしょう。そして,高校生相手にこの質問は難しいなぁと感じました。私は上記2つの内容に加え,「余白の美」も考えられるかなぁと思います。ただし,今だからこそ気付き始めたことであって18歳ぐらいだったならば気付かないことと思います。
『書』今年度はお遊び程度できるかあいまいですが,可能なら実践したいです。ではでは・・・
by hakusuke | 2011-01-22 23:35 | 2011自分の授業 | Comments(7)