カレーライス
2011年 03月 25日
校内職員の異動について,話を聞いている時も校舎の中で揺れた。周囲の職員もあまり動じる人はいない。「あ!地震だ・・・。」「地震かな?」程度の反応である。良くないこととは分かっていても,やはり地震に対して麻痺しているのだ。
本日の送別昼食会後,片づけをしていたところ緊急速報=エリアメールを受信した。震度4だったことをあとから知る。この幾度となく続く余震は,安定しない地を踏んでいるといった感じであり,フワフワした地面に足を乗せているといった感覚である。
本来ならば,職員クラブ一同で送別会を行う計画だった。当然,送別会をやめた。やめる云々の前に,ライフラインが復旧していなかった先週,お店も開店することすら難しい事の想像がついたのでキャンセルをした。
私は送別会担当の学年であり,「送別会のかわりになることはないだろうか?」と担当学年の一人として考えた。何かできることで転勤される先生方を喜ばせたいと考えていた。学年スタッフであれこれ策を練時,「カレーライスで昼食会をしたら?」とナイスアイデアを提案した職員。素敵なアイデアだったので即採用(^v^)v
私の担当は,お昼に間に合うように料理する方。肉の調達係だった。少しずつ最寄りの精肉店も販売を始め,美味しいお肉を購入することができた。もちろん,肉の種類や販売時間は限られている。
「少しね!」と,この送別会のことを知った職員から,ジャガイモの差し入れ,玉ねぎの差し入れ等あり,たくさんの野菜を手に入れることができた。
9時30分から,調理室で仕込みをはじめた。つくる量が,合宿,炊き出しのような量である。米にしても,想像できない量(7カップ×7つの炊飯器)で,ご飯炊きである。大きなボウルに人参,ジャガイモ,玉ねぎ,かぼちゃ等。4名で時間に間に合わせるため,大きく野菜を切って,大きななべでつくる。つくる。つくるー。
11時ごろ,男性職員が「巡視です!」といいつつのぞいてきた。「待っていてねー(^v^)」
ALTも「何 ?カレー?と,大鍋3つのすごい量に驚いていたALT。「暇なら手伝って!」で,ALTにも,会場のセッティングやお皿運びを手伝ってもらう。
校内放送で会場に来るよう呼びかけてもらい,ご飯を盛る。恐らく一人当たりお椀2杯分はもったはずだ。「おぉ肉だ!」「うま!」で,食べることができた。お代りもあり,1食分だけのルーを残しごちそうさまをした。
一通り食べ終えたあたりで,退職・転任する職員から一言ずつあいさつをいただいた。様々な生徒とのかかわり,職員とのかかわり,学校の雰囲気が変わってきた等考えさせられることも多々。そんなこともあり,盛会に『送別食事会』を終えることができた。被災地や,少しずつ町の復興に向けてボランティアの方たちが温かい食事を提供しているといったニュースなどから考えると,とんでもなく贅沢な食事だったなぁと感じた。
最後に,校内で記念撮影をした。もちろん,スーツなぞ誰も来ていない。動ける服装であり,エプロン姿で写っていたり。でも職員一同,素晴らしいくらい皆笑顔である。職員分プリントアウトして,同僚に見せたら「いいねー」「とってもいい!」で失笑してしまった。
退職・転勤する職員の皆さま。それぞれ新しい地で,前に進んでほしいと願っている。別れ,出会いを大切にしたい春。まだちょっと外は肌寒い。早く温かくなるといいなぁ。