驚くべき学びの世界展に出向いて その2
2011年 06月 14日
さて,『驚くべき学びの世界展』は,レッジョエミリアの幼稚園での活動場面ビデオ上映されています。ビデオを見ていて感じたことメモメモ。否応なしにメモしたくなってしまいました。
この展覧会は,世界最高水準の教育として注目されている北イタリア発のレッジョ・アプローチの最新の取り組みを紹介しています。このアプローチの特徴は,「アートの創造的経験によって、子どもの可能性を最大限に引き出しているところ」だということです。
私自身はあまり『アート』というより,幼児の創造力を周囲の大人(教師)が引き出す取り組みが素敵であり魅力的だと感じました。特に驚いたことは,どこにでもあるものが教材・教具でありオリジナルだということでした。
例えば,紙ナプキン。紙ナプキンはそのまま置いておけば,単なるナプキンなのだ。しかし,幼児がねじる,ひねる,ひらくことで生き物を作り出したり,切り込みを入れることで別の形へと変化する。これこそが,幼児の思い描いた『作品』なのでしょう。決して作品の上手さ,カッコよさを求めているのではありません。どんな形になるのか,思考錯誤しながら幼児は考える。この活動が素晴らしいと感じました。
幼児にとって,階段も教材です。音があるかな?音のイメージから発せられる線はどのようなものだろう。子どもたちの捉えは本当に様々であり多様です。また音楽を作る行為にしても,Macを相手に,「この音はいらない。」「この音がいい。」と語り合いながら,作曲していました。
幼児たちが活動をしている中で,教師は答えというか,最終的な目標を伝えていません。常に,「対話」です。「対話」を通して,幼児も教師も常に考える。幼児は,楽器に触れて考えたり,自分の思いを伝えたり。
昼食の準備をする時も「やってごらん。」「お皿はあと何枚必要かな?」等,常に幼児に寄り添い,考えさせている。教師は耐えている。←耐える指導は学ばねば!と感じました。
なんか駄文つらつら記しています。図録兼書籍から,もう少し振り返りを大事にしたいです。