「教育問題」「美術教科指導」等駄文であれこれ感じたことを綴ってます。


by hakusuke
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「教室ファシリテーション10のアイテム100のステップ

 「教室ファシリテーション10のアイテム100のステップ」を読む。

 東京の講座で、堀先生からはワークショップ2つ。講座参加後のエントリーを読み直す。教室で使えるように、指導者は自分なりに練り直しをしなくてはいけない。これが教材研究なのだろう。昨年あたりから口癖のように、「ファシリテーション」、「ワークショップ形式」と職員室でぶつくさいっている私。

 この本にも記されているのだが、一斉授業が成り立たせられないと、協同学習であったり、ファシリテ​ーションも機能させられない。うん、させられないだろう。ワチャワチャして授業なのか遊びなのかわからんままに50分は過ぎてしまい終わるからだ。

 この本はお奨めではある。中学校と書いてあるが、高校の授業でも活用できるだろう。
一章は、10のアイテムとして、教師がファシリテーターになるべき10項目が記されている。学級担任ならば、このような方法で、学級目標を決めるときや道徳の授業など、学級に働きかけができるといった例も10のアイテムごとに記されている。

二章は、一章を受けて具体的なファシリテーションとしての進め方である。堀先生は国語科なので、国語の授業として配布したプリントがあますことなく紹介されている。国語と書かれていても、自分の教科で活用するならば、どのような題材で活用すると効果的か?と置き換えて考えることは面白いと思う。

 


以下は、自分がファシリテーターとして授業を行った際の振り返りである。




 自分が美術の授業をしていて感じることは、ルールの徹底だろう。徹底を目指しているものの、説明を終えてから、あとから個別に質問に来る生徒もいる。このような生徒は、説明からしっかり理解した生徒たちから、「だからー!!」で渇をいれらている。質問にくるということ=活動時間が短くなるからだ。だからこそ、以下に平易で誰もがわかるよな説明を心がける必要があるのだと日々反省の繰り返しだ。


「教室ファシリテーション10のアイテム100のステップ_a0074653_225002.jpg
これは、ワールドカフェのときに紹介された内容。どのようなワークショップでも同様のことが言える。

 ワークショップ形式(ワークショップ形式とは、この書籍には記されていない)の授業では、授業おける生徒指導力が備わってこそ強化されると思う。先にも記した、話を聞いていない生徒が一人いて、二人いてでは、ワチャワチャになり成り立たないからだ。授業の中では、生徒たちが(落ち着いて、姿勢を正して)聞く力も必要だ。中には、横を向いていたり、うつぶせになって聞いていたりする生徒がいれば、姿勢を直させ話を聞くように働きかける。これも生徒指導だ。授業に髪をとかしていたり、消しゴム投げ等の、関係のないことに取り組んでいる生徒がいれば、授業に気持ちを向かせるよう支援すべきであり、これも生徒指導だ。このためには、やはり生徒指導力も教師の力量として備えていなければならないのだ。このようなことをワークショップ形式の授業を行ううえで予防策として、過去に発売されている重版されているこの本もお奨めだ。
生徒指導10の原理・100の原則―気になる子にも指導が通る110のメソッド いずれにせよ、題材に興味・関心を持たせられれば生徒たちは意欲的に取り組む(と思う)関心なければ、ちゃらんぽらん。

 この書籍が発売される前に、現在の勤務校でワークショップ形式の授業で取り入れてみた内容。
1.ワールドカフェ
2.ちょんせいこさんの書籍に紹介されているオープンクエスチョンを活用した作品鑑賞。
 *ホワイトボードミーティングではない。
3.ホワイトボードミーティングを取り入れた共同制作。

 我が校の生徒たちの実態を見ていると、ホワイトボードミーティングはあっていると思う。しかし、同時に話し言葉と書き言葉が入り混じり、話し合いの中傍観していると顕著にあらわれる。言語認識の不足とでもいおうか。友達に伝えたい。伝えたいけれど言葉がわからずもどかしさを感じさせる生徒もいる。正直、傍観していると手助けしたくなるが、あえて傍観している。
 また、質問の仕方がわからないといった生徒も見られたので、『オープンクエスチョン』はラミネート加工して正解だと感じた。
 
by hakusuke | 2012-03-08 22:43 | 本-教養