冊子届きました! 美術準備室
2012年 07月 08日
光村図書さんから送付して頂きました。PDFで読むのと違います。冊子として使用されている紙の手触りがいいなぁと感じます。PDFでは手触りは読み取れない。
さて、先日は、クリスティーナについて触れていました。今回は、冊子で紹介されていた風塵雷神図の授業について記します。内容は、山崎正明先生の対話による鑑賞授業の様子が紹介されています。風塵雷神図(手作り)屏風が教室に設置されている場面から、授業は始まっています。置かれている様子から、生徒たちの驚きが始まっていることが分かります。過去にエントリーされた記事から制作していたことは知っていましたが、大きいね。別ページに154.5×169.8mの原寸大と記されていました。
その後、対話による鑑賞。つまり生徒が絵から感じた、感じ取ったことを思い思い伝え合う。教師は受け止める。共感したり、受け止めたりする。ただただ、話をさせているわけではありません。意見を交わす中で、生徒たちは、様々な感じ方、考えで作品を見ていることがわかります。言葉足らずで、何とか何とか自分の伝えたい思いを発表しようとしている生徒の気持ちも理解できます。がんばれー。
終盤にかかって、主題に迫り、最後に「今日は、みんなでこの作品を鑑賞して、さまざまな見方があるんだって思いました。誰かの感想に付け足したり、違う見方を発表したり、何故そう見えたのか根拠を示したり。そうしていくことで、絵の見方がどんどん広がっていきましたね。絵を見るって、すごく面白いんだと改めておもいましたよ。今日ははありがとう」
いいねー。と思いました。
そして、ページをめくると、生徒の手書きの感想が掲載されていて生の声を読むことができます。
ところで、先日教科書閲覧会に出向いてきました。中学校美術の教科書の編集・編纂に関わった多くの皆さんは、図版や印刷にこだわりがあると私自身は感じ記録してきました。どの教科書会社も鑑賞として資料としての作品画像が大きい!これは画期的なことだと私自身は感じました。すでに、鳥獣花木図屏風の鑑賞を行いましたが、紙面が大きいと、生徒たちは目を凝らしてみようとするからです。たまーに、制作を終えた生徒が、じぃぃぃと教科書を眺めているときもあります。眺めている。これだけでも画期的なことだと思います。
今学期は、授業の進度の関係で、鑑賞の授業は行いません。2学期になり早々、鑑賞の授業を行います。『Q-ドラム』の鑑賞であり、ちょっと展開が読めないので、もう少し一人校内授業検討会を夏休み中に行います(TvT)v
<蛇足>
『Q-ドラム』というか、『生きるデザイン』について考えさせた授業実践された方コメントお待ちしております。ただ今、動画見せる手もありますが・・・しっくりきていない展開なので保留。