撮影された写真から
2012年 07月 14日
1年生の「季節を表そう」の題材は、短時間題材であり、A5版と画面は小さい。 しかし、A5版の画面に色を塗るといった行為から、こんなこと考えていないか?と考えさせられました。
① どんな力加減で筆をつかうとよいのか?
② どんな色を塗ると自分の表現に適するのか?
③ どのような色にしようか?
④ どんな手順で進めようか?
等々。ほんとうに様々なことを考えていると思いました。撮影して頂いた時間は、最後に提出するとあって、笑顔も見られれば、真剣というよしかなり集中して神経を使って色を塗っている生徒たちも見られました。
2年生の「仮面をつくろう~表情を工夫して~」では、ニスを塗る刷毛の使い方であったり、ラメ砂をつける真剣、集中して砂を振りかけていた。アクセントになる色づくりで、悩んでいる生徒も撮影されていました。
① 凸のある部分にニスをムラなくぬるにはどうるか?
② アクセントカラーの色はどのような色なのか?
③ 技法を加えるに当たりドリッピングをしようと思う。どれぐらいの力加減で色の突いた絵の具をふりおとせ ばいいのか?
等々。答えはあるようで、自分自身にしか分からないと思う。自分が表したいものに近づけるためには、私が教えたから完成できるわけではない。やはり自分で取り組んでみて、思い描いた表現にどれだけ近づけるのか検討することが大切であり、答え(完成)なのだと思います。
3年生「立体のある構成」では、うーん。まぁ、3年間見てきている面子なので・・・時々褒める。個の実態も考慮しつつ、時々褒める。めちゃくちゃというほど、私は生徒を褒めない。達成できたことは認めはするけれど、生徒がわーい。わーい。と喜ぶほど褒める行為は少ないかもしれない。
私 :「んー君、今回頑張っているじゃない。グラデーション6色きれいにできたじゃない。」
生徒:「でっしょー。俺頑張っていますよね??」
私:「お、塗り方上手になった。」
生徒:「そうですか?あーでもきれいに塗れるようになってきたかも」
私:「色、混ぜてつくる数が増えてきたじゃない」
生徒:「今回頑張ります!」
等々。B4の画面ではあるけれど、やはり配色のことであったり、色面積のことだったり、色の塗り進め方であったり。多くのことを考え取り組んでいます。この1時間(50分)という授業の中で、随分多くのことを考え活動しているなぁと思います。
手先の感覚であったり、表現を進めていくうえでの過程を先読みして取り組んだり、筆1本でも大きな学びがあると感じた写真オンパレードからでした。
学習。テストの結果だけではかれるものでもないなぁとも感じました。