二つ展に行く
2013年 04月 22日
素敵と感じた背景は、大きく3つありました。
1.生徒たちがのびのびと描いている、取り組んでいると感じたから。
だいぶ減りつつあるけれど、高校美術展に足を運ぶと最終的に顧問の先生の手が加わったな・・・といった作品もある。技術的な面で教えて学ぶ姿はいいのでしょうが、本来の生徒作品ではなくなります。事実私自身も展覧会出展直前、「わからーん!先生HELP!!」でテクニックを目の前で見せて頂いたこともある。決して悪いことではないのだが、なんだか腑に落ちない。
今回展示されていた作品の数々は、生徒それぞれが思いえがき、描いているといった作風が多数あった。だから、皆色あいにしても筆のタッチも違う。輪をかけて、中・高一貫こうなので、中学一年生のまだ技術がおぼつかない作品もあれば、高校生のある程度画力もあり、観察力もある作品も展示されていて楽しく鑑賞できた。
同時に、生徒たちの作品が教育活動の一貫として取り入れられているのが素晴らしいと感じた。総合的な時間のノートらしきものの表紙だったり、学校説明会のポスターだったり。我が校も今後使ってもらえるよう、職員に説得しよう。
2.制作過程も紹介していたから。
壁面にエスキース(コピー)だけ展示しているスペースがあった。構成もさることながら、この作品をつくるにあたりこんなこと考えていたんだ。構成を変えてみたんだなぁ・・・等感じ取ることができた。思考を除けたといった感じでした。
3.励まし?気に入った作品に自由にコメントを添えられていたから。
受付側から見ていったので、作品の脇二ところどころ生徒の励ましが貼られているなぁ・・・なんだろう?と思って見進めた。奥に感想を記すスペースがあった。ご自由に感想をどうぞ!とのこと。来場者は、思い思いに感想を記し貼っていたよう。搬出時、生徒たちの励みになると思う。
いずれにせよ、出向いて授業のヒントを得ることができた。展示方法も今後参考にしたい。
二華中高美術部の皆様。ありがとうございました。