第52回宮城県造形教育作品展に出むいて
2013年 11月 03日
幼児、小学生、中学生、支援学校と展示されています。自分が指導している校種とは異なる校種の作品は興味深いです。この年齢で、これだけ描けるのか?どのような思いや気付きがあって、対象の物をとらえ描いたのか?ついついじっくり見てしまいます。
幼稚園,小学生の描いた作品。これまた地域の特色,指導されている先生の特色を感じさせてくれました。例年に比べると、1・2年生の出展に多い、牛の絵が少なかったようにも感じました。時代なのか?個人的に蝉の抜け殻を4つ切りにダイナミックに描いていた児童に拍手です。
ここ数年の画材の、作品の流行なのでしょう。キラキラしたり、反射させる素材を用いる題材もちらりほらり出展されていました。ふと感じたことは、5年・6年に見られるコラージュ技法を用いて表現させる題材についてです。児童がコラージュといった技法を取りいれて、作品としてまとめる、つくりあげることは難しいように感じました。貼り合わせを通して、どのようなことに気付かせるのか?ねらいがぶれてしまうと、単なる貼り絵=おもしろいで終わってしまうような気がしました。難しい・・・。あとで図画工作の教科書に、どのように取り上げられているのか読んでみます。
中学生の作品は、審査会でも感じましたが「自画像」の指導に注目してみました。描画材、構図、技法等々。指導される先生のくせ?というか画風を感じさせなくもない。しかし、地域ごとの雰囲気を個性感じさせました。自画像としての表現。どのような表現活動を通して、自画像と指導していくのか?私自身も模索です。
課題は、描かせる指導。私は、描かせることが×なのではないです。しかし、児童・生徒はこの行為が本来望んでいることなのでしょうか?これを問いたい。毎年感じてしまう。指導者が描かせる行為は、誰のための活動なのでしょう。
今年は、同世代の他県美術教員たちと共に、展覧会に出向く機会に恵まれました。小学生の表現、宮城県造形連盟の作品展を鑑賞し合う、語り合うという、何とも有意義な時間でもありました。一緒に出向いていただきありがとうございました。