本気で何かに挑戦して
2006年 07月 09日
生徒が「生きる力」を養うには大きく分けて①教科や一般の基礎学力②コミュニケーション能力③自ら学ぼうとする意欲-が大切だ。その為には,なんでもいいから,本気で何かにうちこんで欲しい。何かをする前に,「これは自分には向いていない」と決めつけずに,挑戦することが大切だ。
誰しも「やりたいこと」が,初めから見つかるものではない。私自身,身をもって経験していることである。とにかく,部活動でも勉強でも,最低半年はベストを尽くし,やることが大切だ。なぜなら,苦労しながら打ち込むことで,楽しさが感じられ,それが自分に向いているか,分かってくるようになるからである。
「向いていること」は,見つけるものではなく,自分でつくる・つかむもだと考える。ちょっとした挫折で挫けることなく,もっと強く生きて欲しい。色々な体験をすることで,自分で判断する力を身につけてくれれば幸いだ。
仕事に就いて,働くことの楽しさを味わうことも大切である。3年か5年,頑張って働き,成果を出せば,その仕事の面白さが分かるはずだ。面白さを見つけることで,次への挑戦への気持ちがわいてくると考える。
最近はフリーターやニートと呼ばれる若者も多い。しかし,アルバイトでいくら働いても,仕事への努力や達成感は限られてしまうだろう。努力をして,困難を克服したからこそ感じられる充実感を味わって欲しい。その為にも,仕事に就き挑戦することが大切だ。
高校生の皆さんは,夢,目標,探求心,いたわり,思いやりを身につけて欲しい。そして,一人ひとりが「輝けるもの」をつかみとって欲しい。明るく笑顔で挨拶ができ,心のふれあいを通して社会に貢献して欲しいと強く願う。 (一部省略)