気まぐれ教材研究 アルミホイル
2006年 08月 13日
指導された先生とコンタクト取れていないため,材料,作り方については,上記の本をご覧下さい。私が手元にある材料を用いて練習です。同時に,汚い手で撮影していたため,見栄え良い構成で撮影しておりません。
<資料に扱われていた材料>コンテ,液状粘土(べとっこ粘土?),サニーシルバー,絵筆・刷毛,アラビアゴム,粉絵の具,胡粉,梱包用テープ
<私が使った材料>サニーシルバー,梱包用テープ,ジェッソ,モデリングペースト,ペインティングナイフ(あえてプラスチック)胡粉,顔料
サニーシルバーと書かれているもの。厚紙にアルミホイル巻き付け,裏は梱包用テープで留めたもの。ボロ布でアルミホイル数回なでると,しわがなくなるため,よいだろう。
使用した顔料。資料では,素手で顔料に触れさせているので,有害物質は含まれていないと思われる。私も,あえて無難なところで顔料選択する。全てホルベインの商品。古いタイプの瓶
○アゾ・イエロー ○イエロー・オーカー ○ジスアゾ・イエロー ○ローアンバー ○バーントシェンナ ○バンダイキブラウン ○バーントアンバー ×コバルトグリーンペール。×テールベルト×印は有害物質なため,素手での扱いはお薦めしません。
資料では,木を描かせている。あえて庭にあった玉葱を描く。のちに墓穴を掘ることになる・・・
液状粘土がない,アラビアゴムもないで,ジェッソ+胡粉のみで描く。
資料には,「指で描きましょう」と記されている。
この時点で,まだナイフで描いている。
まだ,ナイフ使用。数分後,水が多いことに気付き,胡粉と指で描きはじめる。
資料では,水粘土使用のため,男の子が,「ひんやりして気持ちいいよ」「どろどろだー」などなど子どもの声が取りあげられている。確かに水粘土使えば,この感覚は,納得できる。
指でガツガツ描く。すべるのだが,小・中学生にはこの感覚は味あわせるべきだ。
写真で見ても,水がまだ多いことに気付かされるなぁ・・・。
だんだん玉葱が,モチーフとして不適切であるかが理解できてきた時間帯。
この画像写真のみ見られると,実技指導しているはしくれとして,は恥ずかしいですね。うーむ。
完全にモチーフとして不向きな理由が理解できた時間。というか,乾燥させなければ!
水あかのようにしか見えない。うわぁ。
蛇足?写真。乾かしておくと同時に,マチエールとして面白そうな材料に気づいた。今後,この試作を元に扱ってみよう。
ベニヤ版もしくは,麻布,和紙を基底材として扱うと面白いかもしれない。ジェッソ使う時点で,材料との相性考えるべきだ。
。
これまた蛇足写真。ペーパーパレットなくなった言っていた生徒に貸した自分に自己嫌悪である。発砲トレイパレットで,なんとももの悲しい・・・
賞味1時間30分ほどでの経験から・・・そして自分に反省。
①何故玉葱でダメなのか,
この実践された先生は,モーリスセンダックの絵本,「怪獣たちのいるところ」を想定させて,夜の木を描かせているのである。木を描かせているから,指や筆でもって,野太い木のもつ雰囲気,ガツガツ描いて楽しめるのだ。
②液状粘土を扱う理由
液状粘土個人的にはあまり好きではない。しかし,顔料を混ぜ,盛り上げたり微妙な色の雰囲気をつかむうえで,有効な教材だと思う。粉末から,自分で水加減調節しながらマチエールつくる作業。これは今の子ども・生徒には大事にしたい時間だと感じた。中学生に水粘土材料に用いていたとき,自画像,空想画の題材で,生徒たちに受けはよかった。「おもしれぇ!」と言っていた。
③何故アルミホイルを用いられるのか 内容は夜の絵,満月夜の絵なのだ。部分的に木を描いて,反射したら面白くないか?玉葱では,背景処理しても味気ないというか,制作意図が見えん。
私は,この授業を実践された先生の,教材に対する深い研究,そして非常に勉強=関心させられたお盆休み1日目でした。ここに書き記しておりませんが,生徒への言葉掛けも適切だなぁと感じた実践記録です。非常に短い時間での試作でしたが,絵画のマチエールとして扱うには面白い表現になりそうです。
★小学校の先生方へ★
今後の指導で参考にするので,水粘土を利用した題材・実践ありましたら,コメントいただけると嬉しいです。