女性の美しさとは?
2006年 10月 06日
しかし,我が勤務,ここ数年光村図書使用しておりますごめんなさーい。
雨の強い時間の1時間目選択B・3年授業だった。10名しか履修していないのだ。指導者は楽なクラス。
自主課題設定が,中心の授業である。注文していた教材が届かなかった為,数名の女子生徒と,あれこれ,「女性の美について」美術鑑賞をする。
その1 「フェルメールの青いターバン少女」
映画『真珠の耳飾りの少女』を,私が観た感想・演技混じりでをつらつら話をした。禁断なる愛,奥さんの嫉妬する姿を想像し,「うーん」「きゃぁ。いやぁ。先生だめよぉ。浮気はいけませんね・・・」と悩む。男子生徒,時々耳ダンボ。
映画の内容から,推測すると,この少女。君たちと同じ18歳前後だと思うのだが?
その2 「ヴィーナスの誕生」
「学生時代,私これ模写したよ」と私が伝える。「えぇ?先生ちょっと真面目学生だった?」
↑今はどう思っているのだ?
「ちょっと爪がきれいすぎ!」「何故このヴィーナスは,ちょっとうっとりしているのか?」「自画自賛していないだろうか?」と疑問を投げかけてきた。うむむ・・・確かに。後で調べてみよう。ヴォッテチェリ,あまり詳しくありません。でも,「テンペラ描きたい」と言ってきたから,後で教えたいと思う。
その3 奈良美智「Little Romana」
奈良美智氏の作品は,どうもイラストレーションとして捉えがちだ。真っ先に「ぎゃはは・・・かわいい」となる。原画はかなり大きいのにね。
この作品は美的とかいうより,生徒ちゃんが言った一言。「自分の子どもだったら,何となく憎らしい」「ちょっとこっちの子どもの方がいいなぁ。」とルノワールに指が。
その4 フェルナンド・ボテロ「バルコニー」
「この作品。なんか好き!」いった生徒がいた。何となくほのぼのするらしい。あとは,「もち肌?って感じがする」「色白くて羨ましい」と言っていた。
私が「昔,我が家の冷蔵庫に,母↓と書いてこのボテロ作品はったことがある」って言ったら大笑いされた。
その5 シュザン・ヴァドラン「果物のあるシュザンヌ・ヴァラドンの自画像」すみません。ユトリロの母だっけ?あまり詳しくありません。ゴダゴダした人生だった人といった印象があるのだけど。
印象派だといったことは理解できたけど。この作家は後で調べる勉強しなくちゃ。。しかし!作家の作品に言った一言。「ネプチューンの奈倉そっくりだよぉ」奈倉のイラストまで,描いていた。「顔のほりとか深そうだしね」「え?!奈倉はフランス系??」
その6 フリーダ・カロ「猿をつれた自画像」
はじめ女性ではなく,男性だと思っていたみたい。まぁ確かにこの作品って,リベラと別れる頃の作品だし,男性と見る視点は分からなくもない。
映画『フリーダ』を元に,カーロの人生つらつら話す。またも,この恋愛話に「えぇ?!」と驚く。「ちょっと生き方がすごすぎる・・・」「リベラ!妹ダメじゃないか」からはじまり,恋愛とは何だ?になる。
しかし,私はカーロの生き方はちょっと考えることも多く,ついでにもってリベラとの恋愛も,面白いと思う。ついでにもって,私の恋愛対象筑紫哲也さんなのだ。←結構,日々公言しているから生徒はハイハイって感じ。
これまた,カーロの映画から作品に興味持ったみたいなので,受験終わったら,カーロ上映会しましょうとなる。
この絵で気になったのは,やはりメキシコの女性美対象となるこの眉。映画の中で,「カーロの結婚式のワンシーンあって,みんな眉こんな感じだったよ」っていったら,またも驚く。「何故眉が両津勘吉みたいなのだ?」「文化の違いでしょうねぇ」「美しさって分からん」と,話題となる。
ということで,機会あれば,「美男子とは?」の話題もしくは,男子生徒が好む女性美について話したいところです。次回は制作だ!
結局は女性の美は様々ですよねぇ・・・て終了時刻5分前。
☆平成21年,5月6日追記
「真珠の耳飾り」に関する映画情報リンク元は削除されていたため,DVD紹介します。関心のある方はご鑑賞ください。
真珠の耳飾りの少女 通常版 [DVD]