「教育問題」「美術教科指導」等駄文であれこれ感じたことを綴ってます。


by hakusuke
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若き画学生たちへ ~無言館によせて~

 昨日夜,香川の多田先生が運営されているブログ,「香川の美術教育を進めるために」にアクセスする。「無言館」といった美術館を初めて知る。
 無言館とは,戦没画学生慰霊美術館であり,画学生30余名、300余点の遺作、遺品が展示されているらしい。信濃デッサン館の別館であることを知る。
 勤務校の2年生たちが,近々平和学習をテーマとして,修学旅行沖縄行きらしいのだが,どうも平和ボケしている世の中。東北と沖縄といったこともあり,あんまり平和に対するイメージが漠然としているような気がしてならない。そんなこともあり,精神に問いかけられるような作品ばかり見せてしまっているような・・・?生徒の心が和むような作品を数回行っている鑑賞活動時間に,見せていないような気がする。すまんねー。ルノワールとか,モネとか鑑賞させるべきだろうか?まぁ,クレー鑑賞会でほんわかしたからいいか。
 また,この鑑賞指導にに伴い,戦争絵画や,戦争を体験されている画家たちの書籍ばかり読みふけっていることもあり,非常に興味もった。恐らく,長野は雪だと想像する。季候がよくなったら,出向きたい美術館の一つだと感じて,コメントも同様の内容を記していた。

若き画学生たちへ ~無言館によせて~_a0074653_22411762.jpg若き画学生たちへ ~無言館によせて~_a0074653_22413041.jpg本日,ふらりと近場にある図書館に足を運んだ。美術書をチェックしていたら,「無言館無言館を訪ねてといった本が2冊そろってあった!早速借りてきて,目を通した。
注)アマゾンで検索かけたら,もっと書籍は販売されていたことを知りました。
 戦争がなければ,画家になったであろう若者たちの写真が掲載され,作品が紹介されている。一流の指導を受けた者ばかりだ。書籍には,展示作品の他にに,個々の作家の出身地,描かれただろう年代,経歴を含め,戦死しただろう場所など,紹介されている。平均年齢25歳?もっと下かもしれません。若い人だと19歳の作品も掲載されている。戦争がなければ,どのような人生を歩んでいたのだろうか。画家・野見山暁治氏が記していた内容にも納得する。香月泰男氏,麻生三郎氏も生きていれば,この美術館に賛同しただろうか?
 建物の外観を含め,地域の雰囲気,本館の愛光の作品が所蔵されていると記されていたしなぁ・・・。来年機会があれば出向く,美術館の候補地にした。


☆「無言館」に興味もった方
平和学習といっても・・・
本質が伝えられません
まったり鑑賞時間後,その後40分熱く語り尽くした作品
by hakusuke | 2006-12-02 21:34 | 本-美術