歴史を学ぶこと
2007年 01月 14日
私は,「大学入学試験に全て筆記試験問題を導入すべきだ!」と感じてしまう。暗記で覚える=知識の詰め込み教育だけではなく,学問は体系的に学んでこそ学問は面白いし,深めたくなるものだ。そんなことからも,教科書の太字を多く覚えることよりも,ひとつのことから関連をもたせて学ぶことの楽しさに気づくことができると,先日記した「論座」のこラム「これを勉強することが,何に役に立つのですか」なんて失礼極まりない発言はなくなるだろう。
昨年大きく取りあげられた,未履修問題。問題になった発端は,世界史史履修したかからじけんとなった。
受験するメンバーたちの社会問題集を見ても,やはり丸暗記内容といった問題が多い。これは今にはじまったことではないし,中学生が高校入試勉強として学習する際に使用している問題集も同様だろう。歴史の面白さは,太字を覚え点数をとれることが楽しさではないだろう。歴史を学ぶことで,人との関連や歴史人物がもたらした功績であったり,判断ミスや失敗から招いた事件,社会の文化形成,などなど,関連性をもって知識をえることが楽しいのだと思う。それ故,美術同様好きな学問のひとつでもある。美術史など好きで好きでたまらない!
年明けて,世界史担当に山川出版社の世界史B教科書を見せてもらう。アジア諸国と日本との関係など,さらりとしか記されていない。この日本とアジア諸国の問題について,教科書に記す・記さないのあれこれでマスコミも騒いでいたわけだ。そのようなことからも,以前読んだシリーズの 「これならわかる世界の歴史」シリーズを読見直しをする。教科書に太字(暗記重要項目)から,さらにと深めた内容が記されている書籍なので,決して受験に対応できる書籍ではない。
日本史・世界史を指導する者の中には,やはり触れたくない・触れたくても触れられない日本人が犯してきた歴史の部分が隠されている。しかし,史実として学生たちも知っておくことは大切なことであり,しっかりと捉えておくことが大切だと感じてしまう。
ただし,上記の意見はあくまで理想論でしょう。社会科担当が時間に追われるように指導している姿を見ると,合掌してしまう・・・。同時に生徒と話をしていて,「1日に10ページ進んだーなんじゃぁ?」とぼやき言葉を聞くと,これまた合掌してしまう・・・。
(蛇足的に書籍紹介)この「DVD映画で楽しむ世界史」も,映画好きには,興味深く読める。ただし,非常に細々解説されているので,パラパラと読みながら,DVD探してみたり,映画観たあとに関連するDVDを探すと,さらに世界の歴史に興味もてるだろう。
「マリーアントワネット」も,近日公開!予告編みてコーヒー飲みたくなった。