ちいさな労働者
2007年 08月 05日
この写真を撮った写真家の名は、ルイス・ハイン。私は、写真家と言ったイメージが強かったけれど、元々学校教師だったことを知りました。彼は一時期、絶頂期を迎えるけれど、晩年彼の撮影する写真は廃れ、借金に追われ亡くなるといった悲惨な人生だったことも初めて知りました。
1900年代のはじめ、アメリカでは児童たちが、非常に安価な賃金で労働していた。4歳~16歳ぐらいの児童たちは、炭坑夫、綿花つみ、紡績工場等、過酷な状況で仕事をしていた。今の時代では、考えられない不当な労働条件である。
ルイス・ハインの捉えた、工場で働くこどもたち。彼は、写真でもって工場の実態を知らせる故、工場主から毛嫌いされる。しかし、何かしら工場で働くこどもたちの姿をカメラにおさめ、アメリカ以外からも高い評価を得ていく。決して着飾った写真ではなく、写真だからこそ当時の実態を素直に捉えている。
非常に、人権について考えさせられる書籍であり、今の時代と比較して読んでほしい。数ページごとに、彼が捉えた写真が載っている。
夏休み中とあって、国語科の先生と話す機会が少ないので曖昧ですが、中学校2年生の国語教科書に取りあげられていた内容です。明日、職員室で会えば聞いてみよう。