教育を受けることができる!
2007年 10月 23日
さて、勤務地域には、明治12年に建設された、尋常小学校が現存しています。地域の文化施設、観光名所として、生徒達は「文化財校舎」といって非常に見慣れている建物です。
本年度の文化祭の表現活動の一環として、3年生たちはこの文化財校舎を建設に至までの過程(赤門物語)を発表していました。
素直に泣けました。文化祭当日、私は舞台担当でもあり記録担当でもあったためカメラ片手にバタバタしていましたが、3年生の劇だけはじっくり鑑賞しました。なんでかなー。まぁ、3年生だと言うこともあるのですが、涙が・・・。
舞台の内容は、この田園広がる地域に小学校の建設計画をもちかけた。建築士は山添喜三郎といった当時国際的にも活躍している、素晴らしい建築家に依頼することに決めた。山添氏は建築資材にも妥協を許さない人柄で、建設費用は当初の建築計画予算より、積み重なり、地域住民から費用が支払えないことや学校建設計画に反撥のあおり、非難をあびつつも、最終的にはこの立派な小学校ができるといった物語でした。途中には火災未遂もあり、この建設の素晴らしさを訴える住民達の手もあり、しっかりとした建造物ができあがり、教育をしっかり受けられる子供たちが増えた・・・etc その後、3年生全員による地域に伝わるお囃子を披露し多いに盛り上がりました。
多少台本つくるにあたり、多少脚色はしているわけですが、明治時代この地域に文化を発信しようとした教育委員会。同時にこの教育を受けさせようとした農民達の考え。非常に進歩的な町だったのかもしれません。子ども役の生徒が、「勉強ができるんだ!私は女医さんになるんだ!」「校長先生のような学校の先生になる!」といっていた台詞がありました。今は義務教育として、小・中の過程を終え、あたりまえのように高校進学、その後97%かた進学しています。新聞に目を通せば、さまざまな大学の進学情報が掲載されています。高校進学、大学進学も当たり前のように感じている学生もおりますが、進学先でかかるだろう費用を受けとめて、学ぶことに情熱を注いでほしいと感じます。
ちょっと脱線しましたが・・・この時代、字を書くことや、算数を学ぶ機会があることに、児童・生徒達はどれだけの喜びや夢をもたせたことでしょう。学ぶ機会が与えられるということは、素晴らしいことだと思います。学ぶ機会を無駄にしてはいけません。
演劇の中では、非常に堅物な建築家として出演している山添喜三郎氏と名演技を披露した●ちゃんと3年生たちに乾杯!
☆赤門物語←制作途中がちらりと垣間見ることが出来ます。