「教育問題」「美術教科指導」等駄文であれこれ感じたことを綴ってます。


by hakusuke
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『スキー合宿』終えてきました ~その1~

 2泊3日のスキー合宿を終えてきました。只今300枚近く撮影していた写真を整理しています。自分の感想を含め、数回分けてエントリーします。

 『スキー合宿』事業時数確保もあり、学校行事が削減されている今日、ある意味勤務校の“特色ある教育活動”ともいえる学校行事でしょう。結団式で校長先生の講話から、◎市にある10中学校のうち、スキー教室がある学校は、勤務校を含め3校だと知りました。ただし、2泊3日の研修は勤務校だけらしく、多くは1泊2日の研修だそうです。

 生徒引率で、泊まりがけの学校行事は、はじめての経験ではありません。しかし、ある意味初任者研修だなぁと感じたこともありました。『スキー合宿』終えてきました ~その1~_a0074653_17301294.jpg

1、生徒の努力、克服しようとする姿
 スキー教室に参加したのは1学年のみです。学年の2/3程スキー初心者でした。インストラクターの指導の元、コース別研修に別れ2日間みっちりと指導受けていました。一生懸命練習に励む生徒もいれば、自分が思い描い描いていたとおりに滑れなく悔しい思いをしていた生徒もいます。少々投げ出しそうになっていた生徒もいましたが、友だちや周囲の支えもあって滑られるようになりました。“困難を克服する”といった言葉でまとめるのは、すっきりしません。しかし、2泊3日といった家庭から離れて研修することで、己に勝つ精神を養うことはできたように感じました。

2、偏食は早めに克服すべきでしょう
 『スキー合宿』終えてきました ~その1~_a0074653_17122735.jpg時々弁当持参日は、給食時間より生徒たちの食事時間が必要になります。4月当初はなぜだか理解できませんでしたが、じっくり生徒をみていて分かりました。生徒たちの弁当の多くが、、子どもの好きなおかずで埋め尽くされていることが多いことが多いのです。ある意味、愛情弁当で保護者の方たちに拍手したくなりますが、好きなものだけ食べさせては成長しないでしょう。嫌いな食材にも手を出させる習慣をつけさせるべきだと感じます。給食時には、少しずつ不得手治和にも食べるよう声がけしています。上記に記した“困難を克服する”にも通じますが、家庭の声がけも必要だと感じました。
 研修施設の食事は、ある程度メニューが決められています。好き嫌いのある生徒は、研修施設の食事で手をつけなければ、腹が減ったことでしょう。偏食の多い生徒は、食べられたおかずは限られいて丸一日スキーをしても、少ししか食事をとることができません。授業の一環ですから、間食(お菓子)も持参させていません。かなりお腹は減ったことでしょう。たまたま、私の座席の隣に座った生徒が話をしていました。「◎君はいっぱい食べられていいねーすごいねー」と。ある意味感心していたような気もします。

3、日々の指導があらわになる
 これは、我々学校側の責任でもあるでしょう。数回指導しましたが、廊下の過ごし方が×でした。日頃学年の生徒たちは元気いっぱいすぎて、廊下を走りや話し声が大きく他職員からしどうされています。あまりにも酷い時期があり学年でも学級でも廊下規則をつくりました。
 合宿施設でもそのまま行動が表れました。廊下をドンドンと歩く生徒、3部屋先に聞こえるくらいの大声で話をする生徒等。合宿施設といった共同で生活する場として、場を考えた行動を学ぶ場でもありました。日頃注意している生徒は、やはり同様に指導が必要でした。教師の日々の指導が、このような場で表れてしまうのだなぁ・・・と自分の指導の不足部分をみてしまいました。

4、何故ルールを守らることについて
 合宿中ある生徒の行動から、ルール違反をかなーりみつけてしまい、ある意味情けなくなりました。カメラ、お菓子、MD等・・・
 不要物をもってきた生徒たちにしてみれば、「たかがお菓子ぐらい」「たぶん先生にはばれないだろう」といった気持ちだったことでしょう。しかし、ルールを守って参加した生徒はどのように感じたことでしょう。このことを含め、楽しい宿泊研修中指導しました。自分勝手な言動をしっかりと見直しさせねばいけません。

4、緊急連絡簿は大切である
 今個人情報保護の観点から、緊急連絡簿を作成しない学校もあります。勤務校は学級、部活動等作成し、必要以外は使用しないことを目的に作成しています。保険証も、個人情報保護により、コピーではなく「スキー合宿のしおり」記入させ、保険証コピーがは保護者の判断にまかせました。
 2泊3日の研修中、学級の生徒が腹痛を起こし、夜中に救急車を手配しました。普段健康体そのものの生徒だったため、生徒から「◎がうなされている・・・」と呼ばれたとき「えっ?馬鹿な?!」といった感想でした。すまーん!あまりにも酷くうなされているので、急遽深夜に家庭に連絡を入れ救急車手配したわけです。救急車手配したものの、スキー場ですから1時間近く待ちました。私は宿泊を伴う生徒引率は数回ありますが、救急車呼んだのははじめての経験でした。学校行事を通して緊急事態に学校職員がどのように動かねばいけないのか学んだように感じます。

5、友だちとの協力 友だちの素晴らしいところに気づかせる
 スキー初心者が多く、はじめて経験するスキーで転ぶ生徒も多かったです。同じコースになった者どおし、お互いに支え合いながら、一生懸命滑っていました。周囲の支えに助けられた生徒も多かったことでしょう。 
 生徒同士、お互いの滑りを見ながら、「◎が上手になった!」「◎ちゃんに助けてもらった!」など語らいの場で話をしていました。日頃見慣れている友だちでも、素晴らしい場面をみつけられたかなぁ・・・

6、知らないから滑られる!
 2つあったリフトを間違え、傾斜75度近くある急斜面コースについてしまいました。リフトから降りたとき、なんか変だと思ったんですけどね・・・。「えーい面倒じゃい!」で、パラレルで3回ほど転げつつ壁面に追突しつつ、途中からなだらかに滑走してきました。
 下に降りてきて、リフトに乗った生徒たちに「上って随分急じゃない?」と聞いてみたところ、私が滑ってきたコースは「生徒たちには危険だから近づけるな!」といわれた危険コースを滑っていたことを知りました。確かに変だったんです。リフト降りた瞬間、骸骨マークで危険とかかれている方見れば崖だったし。はっははは・・・まぁ、知らなかったから滑られたんですね。
 また学年に自へい症の生徒がいます。しかしすごかった!初心者ではある◎君は、黙々とスキー板をはき、直滑降で直立不動、ストックなしで勢いよく滑っていました。生徒たちも「怖さを知らないから、あれだけのスピード出せるんだー!すげー」で目をぱちくり。拍手と喝采。いや、見事な滑走でした。◎君担任の先生もお疲れ様でした!


続きは、月曜以降生徒たちにも感想を聞いてみたいです。

スキー合宿前日
by hakusuke | 2008-01-19 12:51 | 2009前自分の授業から