「教育問題」「美術教科指導」等駄文であれこれ感じたことを綴ってます。


by hakusuke
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手を汚す 手で描く楽しさ

 私の学年は『戦争の構図」といった劇だった。プレゼンテーションと劇を織り交ぜた表現活動だ。内容は,一人の少年が,醜い争いをなくすためにどのようなことができるのか成長をたどると一対多ってシンプルな内容なだ。主任の素晴らしいプレゼンにより,他国の戦争や諍い毎等の実態とう観客に理解できたことと思う。私は昨年同様,私は道具づくり担当として,生徒のアイデア生かしつつ舞台つくりを手伝った。

手を汚す 手で描く楽しさ_a0074653_21574839.jpg 岩穴の牢屋をつくる場があり,生徒たちはグレイ調の色合いで,石の形に線を引いた方が雰囲気が出ると考えていたようだった。私は,「生徒たちに手で,かすれを生かして描いたら?」と提案したところ,かすれ効果にのってくれた。生徒たちは,イベントカラーを手につけワシャワシャ描きはじめた。勢いがついたのか,ベランダに出てスプレーで色つけまではじめた。生徒の主体的な判断であり,別にとめることもせず,私も生徒たちの活動を楽しんだ。

手を汚す 手で描く楽しさ_a0074653_21523553.jpg  兵隊役の生徒衣装。スプレーで迷彩柄というか,特定できない色をスプレーで不要となった服に色をつけていた。非常に生徒たちの表情は生き生きとしていた。非常に周囲はシンナー臭かったものの,兵隊以外の生徒たちも,自分もスプレーで衣装をつくりたいと,羨ましがっていた。

 幼稚園や小学校の舞台では,ロッカーを描こうとしていた。マスキングテープを貸してあげたのだが,後から失敗したなぁ・・・と感じた。大きな舞台装置だったので,予想以上にマスキングテープの消耗が多かった。そして,絵の具が乾くまでテープを剥がすことができず,色を塗り進めることができなかった。マスキングテープを使うと,仕上がりはきれいなのだが,どうも機械的だ。どの舞台も生徒のアイデアを生かしつつ完成したものの,個人的に兵隊チームの手で描いた方が味があって良い表現だと感じた。

 生徒たちに,制作中の手の汚れを撮影させてもらった。結構ニコニコして手を突き出してくれたメンバーたち。来年はどんな舞台を創ってくれるだろうか?
 絵の具が服についたら汚い~。洗わなくちゃ~。絵の具が手に着いたらうわっていっている生徒たち。生徒だけではないかもしれない・・・・。手も大事な表現手段になることにきづいてくれただろうか。

 *自分の演劇部分の画像はもっていないのです。裏方でバタバタしていたため,誰か職員が取ってくれていたことに期待しよう。
by hakusuke | 2008-10-20 21:50 | 指導観?