手を汚す 手で描く楽しさ
2008年 10月 20日
岩穴の牢屋をつくる場があり,生徒たちはグレイ調の色合いで,石の形に線を引いた方が雰囲気が出ると考えていたようだった。私は,「生徒たちに手で,かすれを生かして描いたら?」と提案したところ,かすれ効果にのってくれた。生徒たちは,イベントカラーを手につけワシャワシャ描きはじめた。勢いがついたのか,ベランダに出てスプレーで色つけまではじめた。生徒の主体的な判断であり,別にとめることもせず,私も生徒たちの活動を楽しんだ。
兵隊役の生徒衣装。スプレーで迷彩柄というか,特定できない色をスプレーで不要となった服に色をつけていた。非常に生徒たちの表情は生き生きとしていた。非常に周囲はシンナー臭かったものの,兵隊以外の生徒たちも,自分もスプレーで衣装をつくりたいと,羨ましがっていた。
幼稚園や小学校の舞台では,ロッカーを描こうとしていた。マスキングテープを貸してあげたのだが,後から失敗したなぁ・・・と感じた。大きな舞台装置だったので,予想以上にマスキングテープの消耗が多かった。そして,絵の具が乾くまでテープを剥がすことができず,色を塗り進めることができなかった。マスキングテープを使うと,仕上がりはきれいなのだが,どうも機械的だ。どの舞台も生徒のアイデアを生かしつつ完成したものの,個人的に兵隊チームの手で描いた方が味があって良い表現だと感じた。
生徒たちに,制作中の手の汚れを撮影させてもらった。結構ニコニコして手を突き出してくれたメンバーたち。来年はどんな舞台を創ってくれるだろうか?
絵の具が服についたら汚い~。洗わなくちゃ~。絵の具が手に着いたらうわっていっている生徒たち。生徒だけではないかもしれない・・・・。手も大事な表現手段になることにきづいてくれただろうか。
*自分の演劇部分の画像はもっていないのです。裏方でバタバタしていたため,誰か職員が取ってくれていたことに期待しよう。