「教育問題」「美術教科指導」等駄文であれこれ感じたことを綴ってます。


by hakusuke
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15歳の自分

 現在3年生の題材「15歳の自分」に取り組んでいます。この題材に取り組み感じることがあります。それは,3年生の生徒たちは行事の節目節目で,顔つきに変化がみられてくることです。決して悪い意味ではなく,行事を終えてひとまわり,ふたまわりと『心の成長』をして,考え方も(わりと?)しっかりとした考えや意見を伝えられるようになってくる生徒も増えるからです。特に私は今の3年生なぞ,彼ら・彼女らが1年次に半分は学級担任だった時の生徒たちだから,なおさらリアルに感じてしまう(-_-)
 
 勤務校の行事に照らし合わせると,5月の修学旅行,生徒会総会,中総体,7月の合唱コンクール等があります。中総体を終えたとき,やはり運動部の生徒たちは顔つきにしまりが観られます。また,合唱コンクールなど終えた直後など,学級の団結力がまとまりにまとまっている時期でもあるから,思いっきり顔つきも変わります。先々週まで,変則的な時間割だったことも含め,自画像の作品の鑑賞や,自分自身をひたすら見つめさせていました。ちょっと前まで,取り組ませていた課題は,下記の内容です。

●様々な生き方をした人の自画像を鑑賞しながら,表情や画面から伝わってくるものを自分なりに受け止め表 現する。(たくさん鑑賞したわけではありませんが6枚は鑑賞しています。)
●その他にも自分で様々な作家の自画像を見、さらにはその人の生き方や逸話に触れながら、なぜそのよう  な表現になったかを考えさる。
●自分の自画像を描く際のヒントし、タッチや背景の描き方の参考とさせる。
●自分の夢や主張、訴えたいことや心の様子を、自分の顔や背景に表現していく。

「学習のねらい」
●様々な表現方法の自画像鑑賞をし、そこから伝わってきた物を自分なりの言葉で表現をする。
●色合いやタッチ、背景の描き方に共感できる作品をヒントにしながら、自分の思いや考えを自画像に表現す  る。


 学習のねらいにある,「自分なりの言葉」で表現をする。これが我が校の生徒たちの課題でもあるので,トコトン追求させていました。他校の生徒はどうなんだろう?

 「計画書かいてみましょう!」と,個々の生徒に文章でまとめさせると,数人「普通」「普通の顔を描く」と描いて提出する生徒もいます。「だいたい普通ってなんだ?」と,計画書チェックしながら,少々機嫌悪い時のオラオラ~と突っ込んでしまう自分がいます。ここでひるんではいけないのです。

 「君にとって普通って何?」「どういう事が普通なの?」「何をもって普通といえるの?」と押し問答の如くあれこれやりとりしながら,自分をじっくりと観させたいのです。


続く・・・
by hakusuke | 2009-05-25 06:27 | 2009前自分の授業から