「教育問題」「美術教科指導」等駄文であれこれ感じたことを綴ってます。


by hakusuke
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教師のメンタルヘルス講座に参加して

 先日、仙台駅前のアエルで明治大学教授でカウンセラー諸富 祥彦さんの講演を聞いてきました。帰宅後、ざっと記した内容はこちらのエントリーです。

 主なテーマは、『教師のメンタルヘルス』という内容でした。かたい講話かなぁ?と考えていましたが、非常にノリの良い楽しく、テンポの良い話でした。90分があっという間でした。気になったキーワードから・・・・

1.自分に自信のない男子が増えていること
 キーワードは「ふにゃふにゃ男子」と話をしていました。今、女子生徒たちが活発だということ。小・中・高の児童・生徒たちを見たときに、自分の思いを前面に表現できるのは、女子生徒が多いとのこと。例として、都内の共学高校の半数以上(もっと多かったかもしれません)は、女子が生徒会長に、学校を取り仕切る立場として活躍していることを挙げていました。私は納得できたので、頷きつつメモメモ。
 また、小奇麗な顔立ちの男子が増え、自分の気持ちをはっきり伝えることができない男子学生についても紹介していました。例として、自分から告白できず、受け身になっている男子生徒、卒業論文を書く際にしっかりとした考えを持てずにゼミを決められない男子を挙げていました。

2.睡眠を大切にすること
 キーワードは「寝る!」きちんと睡眠をとるが大切である。無理をすれば、仕事に支障をきたします。教員に限らずどのような立場の職種も同様です。学校の先生をが寝不足、体調不良で顔色も悪かった場合、児童・生徒そして保護者から、どのような印象を与えるでしょう。「(先生)大丈夫?」と、、信用を失うことにもつながります。また、授業以外の他の仕事をしていても、能率を低下させてしまいます。
 他県の事例として、遅くまで「生徒指導だ。」、「校内研究だ。」と、時間を追い詰めて仕事をして悪循環に陥った学校を紹介していました。確かに「睡眠」、そして「健康」であることは、効率よく仕事を進めることができるでしょう。教師は、明るくはつらつとしていることが一番であると述べていました。
 『睡眠剤』をかなり奨励されていました。下らん雑学として、寝つけずに酒を飲むひと。飲んでしまう人。アメリカでは、酒に頼るのは、病院に通えない低所得者が多いことを伝えらる。自分の体に合った、睡眠薬を処方してもらうとよいことも話をしていました。次の項目に関連されますが、医療機関のカウセリングを積極的に利用してほしいとのこと。

3.医療機関を有効活用すること
 医療機関を積極的利用することで、鬱になりかけた、なったの前に、積極的に医療機関を利用して欲しい。自分にあった薬を処方してもらうことは、気持ちを落ちつけたり、楽になったりもするだろう。また、「メンタルヘルス」と称して、自分が精神疾患で県内の病院で受診することをためらう方もいるだろう。それなら、隣県でもいい。旅行に行くような感覚で、来診することも紹介していました。

4.弱音を吐ける職員室であること 
 保護者に、きついことを言われようが、職員同士で連携を取り合える職員室の環境は大切である。職員室内で、学年のことは、学年主任がどっしりと構えていれば、学級担任も安心して生徒や保護者のことも相談することができるだろう。そして、学年集団にまとまりができる。逆パターンもありうる。要は、学年・学校で共通理解を図りながら生徒指導にかかわることが大切である。 
 また、職場の職員の年齢層が極端になっている。極端な例として、50代の年齢層が多い小学校の事例や、年齢構成が40代の下は20代の教諭がいるといった人事も考えもの・・・と話をしていました。当然、40代と20代は、仕事に対する経験も雲泥の差。年齢にひらきがあるため、共通の話題がしにくい職員室になる。そして、相談したり、相談をしたり、ためらってしまったり・・・と気がついたら、会話をしにくい環境になっていることもある。

 詳細は、先生の書籍『教師のメンタルヘルス』にも記されていますが、直接講話を聴いたことで、終業式直前にエネルギーをもらいました。記録頼まれていたのですが・・・思い出したまでざっと記してみました。それはそうと、楽しい会でした。26日埼玉に行こうかしら?
by hakusuke | 2009-12-23 23:56 | 研修会